第六幕その四
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「何かドロシー機嫌がいいね」
「そうね、いつも機嫌がいいけれど」
アン王女も彼女を見て言います。
「今はね」
「普段以上にだよね」
「何かありましたか?」
ご主人が尋ねました。
「一体」
「ええ、実はね」
ドロシーはレモンティーを飲みながら皆に答えました。
「オズマがお仕事終わったの」
「それでなんだ」
トトも言いました。
「今日のうちにね」
「こっちに来るんだ」
「携帯で連絡があったんだ」
こう臆病ライオンにお話しました。
「これがね」
「そうなんだね」
「だからね」
それでというのです。
「ドロシーは今いつも以上に機嫌がいいんだ」
「そういうことだね」
「僕もそのお話を聞いて嬉しくなったよ」
臆病ライオンも笑顔になりました。
「それはよかったね」
「そうだよね」
「うん、今から楽しみだよ」
「オズマ姫のお仕事が早くて確実と聞いているけれど」
王女はドーナツを食べながら言いました、今回のティーセットはドーナツとキャラメル、ビスケットです。少ししたらお昼なのでお菓子は少しです。
「本当jに早いのね」
「ええ、それでね」
「確実なのね」
「そうなの」
ドロシーは笑顔で答えました。
「これがね」
「そうなのね、そう聞いたら」
王女は言いました。
「私も見習わないとね」
「オズマみたいにっていうのね」
「お仕事が出来る様にならないと」
早く確実にというのです。
「本当にね」
「ううん、それはね」
ドロシーは王女の言葉を受けて言いました。
「これといってね」
「それはなの?」
「オズマはオズマでしょ」
「それで私は私だから」
「だからね」
それでというのです。
「目指してもオズマそっくりにというのはね」
「いいのね」
「そこまではね」
「そうなのね」
「だからね」
「私は私でやればいいのね」
「そう思うわ」
ドロシーとしてはというのです。
「だからね」
「それでなのね」
「アンはアンで。目指しても」
「完全にオズマ姫そのままにはなのね」
「ならなくていいわ」
「私は私でやっていくことね」
「ええ」
それがいいというのです。
「そうしていってね」
「ドロシーがそう言うなら」
それならとです、王女も頷きました。
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