神との対峙
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「はあ!?」
ウィザードの忠告どおり、ラ・ムーはドリルを発射。それも、先ほどまでとは数も速度も大違いだった。
「なら、私が!」
それに対し、リゲルが前に出た。ボロボロの体ながら、何とか右手に巨大な砲台を装備。ゴーグルで、エランドたちの姿をロックオン。
「オールレンジ! 発射!」
リゲルの光線は、全てのエランド、およびドリルに命中。破壊していく。
「よし……うっ!」
「リゲル、大丈夫か?」
「もともと無理してるのよ。でも、これで……」
無数のエランド兵が、リゲルへ光線を発射する。
「!」
『コネクト プリーズ』
コネクトで開けた魔法陣は、エランドたちの頭上に続く。エランドが自らの技で全滅したが、また黒い穴より浮かび上がってきた。
「どういうこと……一体、何体出てくるのよ……?」
「無駄な足掻きはよせ。ガンナー」
嘲笑う声を、ブラジラが発した。
「ラ・ムーは、全てのムーの電波体の親。エランドなど、いくらでも作り出せる」
その言葉を証明するように、祭壇一面を覆いつくす量のエランドが現れる。
「だとしても……ぐああああああああああ!」
「響いいいいいいッ!」
さらに、ラ・ムーに締め上げられる響の悲鳴も続く。未来の声も、彼女には届かない。
「さあ、暴れろラ・ムーよ!地球を破壊する、その時まで!」
ブラジラの言葉に従い、ラ・ムーは、まず手に握った響を床に叩きつける。祭壇の床に亀裂が走るほどの威力は、響の顔を大きく歪ませた。
「やめろおおおおおおおお!」
『ビッグ プリーズ』
ウィザードの魔法陣から、巨大な腕が出現する。ラ・ムーの腕を掴み、響を解放しようとするが、巨大化した腕へ、ドリルが投げられた。
「っ!」
巨大化の魔法は魔法陣ごと破られ、動きが鈍ったウィザードへマシンガンが炸裂。大ダメージで、大きく体が吹き飛んだ。
「まだ……まだ……!」
「ウィザード!」
膝が折れるウィザードを、リゲルが支えた。
「っ!」
だが、二人に休息はない。次々にラッシュとばかりに攻め込んでくるエランドたちへ、リゲルは大砲を放つ。
「ふむ。一つだけとは言え、オーパーツを取り込んだランサーは、速めに始末した方がいいか」
ブラジラの言葉に、ウィザード、ビースト、そして未来に戦慄が走る。
ラ・ムーは響を壁へ投げつける。祭壇の、ほとんどが破壊された壁、そのごくわずかに残っている部分へ、サンダーベルセルクの響を張り付けた。
大の字になった響へ、ラ・ムーは頭を下げた。
「あれは……っ!」
ラ・ムーの動きを見た瞬間、ウィザードはその仮面の下で血相を変えた。ラ・ムーの頭頂部にみるみるう
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