第四章 ダークサイドオブ嫦娥
第15話 炎の使者と地獄の変態:後編
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いだろう。
「ううう、参りました。知恵比べで完全に私は負けましたよ」
「まあ、そうしょげるな。今回ちょっと知恵比べで私が優位に立っただけだからな。そして、もう察しているのか?」
「ええ、あの子は炎の攻撃を取り込んで返す力は凄いけど、自分からの攻撃は得意ではないのでしょう?」
「見事な読みだな。全くを以ってその通りだ」
と、このように確かに自分には負けたものの、マチのその奮闘と洞察力の高さをヘカーティアは純粋に評価する所なのであった。
そして、負けはしたものの、マチはどこか清々しい心持すら秘めているのだった。
「私の完敗ね。約束通り私達玉兎はこの満月の塔から撤退させてもらうわよ」
「ああ、それがてっとり早くて助かるな」
こうしてヘカーティアの担当の区画での任務も無事終わったのである。つまり、塔に向かった三人が皆勝利してその役目を果たしたという事であった。
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