第四章 ダークサイドオブ嫦娥
第13話 満月の塔 SIDE:H 後編
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に『地球』を残したまま本体は離れたという事であった。
「さすがリーダー、私の身を引いてしまうような事を平然とやってのける。そこにシビれるあこがれるゥ!」
「……自分に憧れてどうする」
と、本体は茶化してくる『地球』を軽くあしらいながらも、彼女の協力で未だ現出しているエネルギーの橋を渡っていくのだった。
そして、無事に向こう岸まで着くと本体は『地球』に向かって呼び掛けるのだった。
「と、いう訳で後は分かるな? 『地球』よ、戻って来い」
「あいよ。しかし全くを以てこの塔の製作者泣かせの事をするもんだな」
「まあ、そう言うな。今は時間が少しでも惜しいからな」
「それは否定出来ないな。じゃあ、ちゃっちゃと戻りますか♪」
その『地球』の言葉の後にすぐ彼女の姿はかき消え、本体の元へと戻っていった。そして直後にスイッチは起動しなくなり橋は消滅してしまったのだった。
だが、今は当然ヘカーティアの本体は既に向こう岸にまで辿り着いている訳であるのだ。
こうして自身の能力で攻略したのだから文句を言われる筋合いがないながらも、どこか不正に片足突っ込んだ手法でヘカーティアはこの仕掛けをクリアしてしまったという訳である。
そして、ヘカーティアは目の前にワープ装置を見付けたのであった。だが、それは道中の物よりもどことなく荘厳とした雰囲気がある。
「これの先が……ボスさんのお出ましって所だろうね♪」
そう当たりをつけたヘカーティアは迷う事なくその装置へと歩を進めていったのだった。
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