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八条学園騒動記
第六百十六話 いい鉄は釘にはならないがその九

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「糖尿病で」
「それで、でるか」
「苦労していたのですか」
「食事の節制等ですね」
「それに苦労していましたか」
「どうも。一説には日本でも」
 自分達がいる国でもというのだ。
「織田信長が」
「ああ、あの戦国時代の」
「戦国の世を終わらせる基礎を築いた人でしたね」
「鉄砲を用い画期的な政治を行った」
「あの人もでしたか」
「お酒は飲めなかったそうですが」
 一説には下戸であったらしい。
「それでもです」
「ああ、甘いものですね」
「お酒が駄目なら」
「そちらですね」
「事実そうだった様で」
 甘いものを好んだことも言われている。
「そのせいか」
「糖尿病でしたか」
「あの人もそうでしたか」
「それは意外ですね」
「実に」
「はい、それで」
 糖尿病でというのだ。
「苦しんだそうです、そして明治帝も」
「その方はよく知られていますね」
「甘いものがお好きでかつお酒もだったとか」
「兎角日本酒を好まれたそうで」
「そのせいで、ですね」
「糖尿病になられて」
 このことは歴史に明記されている、その為おやつも制限されかつ日本酒から白ワインにとお酒も代えられてしまっている。
「それで大変だったそうで」
「本当に糖尿病は怖いですからね」
「死に至りますし」
「だから日本の昔の力士さん達もですね」
「若くして、という人が多かったのですね」
「事実糖尿病も多かったとか」
 マリアはこうも話した。
「そして五十代で」
「本当に若いですね」
「人生これからじゃないですか」
「今だと夭折です」
「そう言っていいです」 
 人生百年の時代から見ればというのだ。
「まことに」
「そこまで若くしてですと」
「深刻ですね」
「食生活に問題がありましたね」
「やはりそうなりますね」
「ご飯に日本酒をかけるなぞ」 
 そうした食べ方はというのだ。
「ちゃんこはともかく」
「左様ですね」
「ちゃんこはいいですが」
「それでもですね」
「それはです」
 ご飯に日本酒をかけて食べることはというのだ。
「よくないですね」
「ケーキにワインもいいですが」
「これも危険と言えば危険ですし」
「アイスにワインも」
「洋菓子でもですから」
「そうですね、ましてご飯は主食です」
 それならというのだ。
「もう沢山食べますし」
「まして力士さんですと」
「それならですね」
「尚更食べますので」
「余計に悪いですね」
「身体には」
「そうですね、本当にです」
 実際にとだ、マリアは話した。
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