第六百十六話 いい鉄は釘にはならないがその七
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「ビールは好きでないので」
「だからですか」
「お酒は飲まれても」
「ワインが主流で」
「ビールは飲まれないですか」
「はい、飲む時はストレートです」
そのワインをというのだ。
「そしてよく冷やした」
「そうしたワインをですね」
「そちらを飲まれますね」
「そうされていますね」
「はい」
実際にというのだ。
「そうしています」
「そうですか、お好きで身体にもいい」
「だから先生はワイン派ですか」
「左様ですか」
「そうなのです」
こう同僚の先生達に答えた。
「そうした理由で」
「そうですか」
「味と健康ですか」
「その両方から考えて」
「それで、ですか」
「ワインですか」
「赤も白もロゼも好きで」
ワインの色の話もした。
「青、緑、紫、黒もです」
「どの色のワインもお好きですか」
「ではワインはどれもお好きですね」
「左様ですね」
「はい」
実際にというのだ。
「ただ白は魚介類ですね」
「そちらを飲む時ですね」
「白だとやはりそちらですね」
「和食にもそうですね」
「白ワインですね」
「この国のお料理ですと」
即ち日本である、八条学園は日本の播磨星系にあるので学園や店の中で出る料理も和食が主であるのだ。
「やはりです」
「白ですね」
「はい、和食は本当に」
実際にというのだ。
「白ワインが一番ですね」
「魚介類でもですね」
「これが他のワインだとどうにもですが」
「白だとですね」
「合いますね」
「はい、本当に」
実際にというのだ。
「そう思います」
「左様ですね」
「ではですね」
「お刺身や天麩羅の時は白ですね」
「そしてお寿司の時も」
「お寿司の時は飲みません」
一切、そうした返事だった。
「他のお酒も」
「そうなのですか」
「お寿司の時は飲まれないですか」
「お酒は」
「お茶を飲みます」
酒ではなくそちらだというのだ。
「そうしています」
「そこはこだわりでしょうか」
「お寿司の時は飲まれないことは」
「それはですね」
「左様ですね」
「はい、お寿司にはお酒は合わない感じがするので」
それでというのだ。
「最初からです」
「飲まれていないですか」
「お寿司を召し上がる時は」
「そうされていて」
「お茶を楽しまれていますか」
「はい、ただ」
ここでだ、こうも言ったマリアだった。
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