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レーヴァティン
第二百六話 冬の進軍その十

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「人間もそうでな」
「左様でござるな」
「それで海の魔神もな」
「やはり性格があるでござる」
「そうだよな」
「機械ではないでござるから」
「命があるからな」
 それ故にとだ、久志は述べた。
「それでな」
「当然性格があるでござる」
「だよな、その性格も考えていくか」
「その能力に加えて」
 源三も言ってきた。
「性格もです」
「見ることだな」
「性格に弱点があることもです」
「多いな」
「今お話に出たギリシア神話の神々ですと」
「女とか男だな」
「もうこれで大抵は」
 これもギリシア神話にある通りである。
「陥落します」
「人間もそうだからな、あの神話」
「そこにお酒もあれば」
「完璧だな」
「元々ない理性が完全になくなりまして」
 そうしてというのだ。
「簡単にです」
「篭絡出来るな」
「そうした神もいますし」
「他にもだな」
「神もそれぞれの性格があるので」 
 それでというのだ。
「それもです」
「考えていくことだな」
「それがいいかと、あと人の姿ともです」
「ああ、神様っていってもな」
「人の姿だけとはです」
「限らないな」
「そういえば八岐大蛇も神様だったよ」
 ここでこう言ったのは淳二だった。
「それでそのギリシア神話でも異形の神様いるよ」
「ああ、テューポーンとかエキドナとかな」
 久志も応えた。
「そうだよな」
「エキドナは下半身は蛇のそれだしね」
「テューポーンだってな」
「巨大で二本の足は蛇の下半身で頭は百のドラゴンで全身に羽毛があって」
「暴風発してるな」
「怪物みたいに言われるけれど」
「あれも神様だしな」
 神から生まれた存在である、大地の女神ガイアの子であるのだ。
「他にもな」
「オーストラリアの虹蛇だってそうだよ」
「そうだよな」
「中南米の神様なんて」
「ケツアルコアトルとかテスカトリポカとかな」
「人間の姿にもなるけれど」
「本来の姿はな」 
 それはというのだ。
「ケツアルコアトルは緑の身体の翼持つ蛇でな」
「テスカトリポカは足の一つが鏡になってるジャガーだよ」
「そうだよな」
「その国それぞれで神様の力も違っていて」
 それでというのだ。
「人の姿とはね」
「限らないな」
「そうだよ」
「そうだよな、何か色々とな」
 久志はあらためて言った。
「あるな」
「そうだね、神様も」
「今そのことを実感したよ」
 久志にしてもだ。
「海の魔神のことについてもな」
「おいらもだよ」
「本当にそうだな」
「力だけでなくね」
「数に性格にな」
「外見もね」
「色々考えていくか」
 久志はあらためて言った。
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