スーパーロボット大戦OGs
0033話
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集めだ」
そっち系の任務か。俺はどちらかと言えば戦闘向けなんだが。
「そう面倒そうな顔をするな。お前に任せるのは理由がある。まず、この任務での殺しは一切禁止とする」
「は? それは相手に見つかったりした場合でもか?」
「そうだ。マフィアのメンバーを殺せば騒ぎが大きくなる。そうすると結局問題の政治家にもその騒ぎが聞こえて警戒されるてしまうからな」
「だが、証拠集めなんだろう? つまりは裏帳簿やらコンピュータやらを盗んでくるという事だよな? そんな事があれば、その政治家にも連絡が行くんじゃないのか?」
マフィアを殺して政治家に連絡が行くのも、汚職政治家の証拠品を盗んで連絡が行くのも一緒だと思うんだが。
そんな俺の疑問に、ヴィンデルは首を振って否定する。
「確かに証拠品が無い事に気が付けばいずれは政治家に連絡も行くだろう。だがそれは証拠品が無い事に気が付いてから、だ。また自分の不手際を知られたくない為に、まずは自分達でどうにかしようとするだろう。その分の時間があればその間に政治家の方をどうにか出来るかもしれない」
「なるほど。という事は、コンピュータごと盗ってくるのは駄目か」
「そうだな。データをディスクか何かにコピーして来るというのがベストだ。さすがに裏帳簿やら契約書やらはそのまま持ってくるしかないと思うが、そちらでもダミーの紙を置くなりしてくれると助かる」
コンピュータを丸ごと空間倉庫に入れて、という特脳研の時と同じ手は使えないか。
「了解した。所でその汚職政治家の名前は?」
「アルバート・グレイだ」
「あぁ、あの」
原作ではカール・シュトレーゼマンの操り人形になっていたが、エアロゲイターに攻撃された時にあっさりと見捨てられていた3流政治家だったと思う。
口調が一々相手を見下しながら話す奴で、その点では幼年学校時代のジーベルと似たようなものだ。
「了解。あの3流政治屋を表舞台から消す為ならちょっと頑張ってみようかね」
「お前も案外言うものだな」
苦笑を浮かべつつ見送るヴィンデルに軽く敬礼をして、執務室を出て行く。
まずは忍び込むのに必要な各種道具を技術班に用意して貰わなくちゃいけないか。
俺はレモンと仲がいい為か、技術班に所属している奴らからはそれなりに敬意を払われている。
その事をレモンに教えた時には『私を一体何だと思ってるのかしら?』とか言って、時々見る肉食獣の笑みを浮かべていた。
そんな笑顔をするからこそ、整備員達に恐れられるんだと思うんだが。
もっとも恐れられているだけかと言うと、ちょっと違う。その能力の高さや何だかんだで面倒見の良い所から慕われてもいる。ただそれが純粋な尊敬ではないだけで。あえていうなら畏れ敬うという事で畏敬、か?
そんな事
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