暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十七話 フェイト・テスタロッサ
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「え?あ……はい。ありがとうございます……」

ペコリと頭を下げるフェイト。とりあえず、ジュエルシードも件はこれで終わった。

「あの、時空管理局の方ですよね?オレ、次元漂流しちゃったんで、保護をお願いしたいんですけど」

行き場のないアスカがフェイトに頼み込む。

保護さえされれば、その後会わなければ未来への影響は少ないのではないかと考えたのだ。

だが、フェイトは困ったように眉を寄せて俯いてしまう。

(あれ?どうしたんだ?)

アスカが不思議に思っていると、アルフが口を挟んできた。

「悪いけど、ウチらは時空管理局じゃないんだ。アンタを保護する事はできない」

「へ?」

予想外の答えに、今度はアスカが戸惑う。

(管理局じゃない?それなのにジュエルシードを……あっ!)

アスカは以前、シャーリーが教えてくれた事を思い出した。

子供の頃、ジュエルシードを巡ってフェイトとなのはが敵同士であった事を。

(ヤバイ!じゃあこれ以上絡んだらマズイ事になるんじゃ?)

焦っているアスカをよそに、アルフが言い放つ。

「ジュエルシードを渡してもらった事は感謝するよ。でも、アンタの保護はできない。悪いけど他を当たってくれ」

「アルフ、そんな……」

「誰かを連れてジュエルシード集めなんかできないだろう?フェイト」

フェイトとアルフが何やら揉め出す。ならサッサと離脱した方がいいとアスカは判断した。

「……そうですか。分かりました」

そう言って、アスカは二人に背を向けた。

「「え?」」

もっと粘ってくるかと思ったのに、アッサリと引き下がった少年に二人は驚く。

「あ、あの!分かったって、行く当てはあるの?」

フェイトが少年に向かって言う。

「いや、行き場所なんてどこにも……でも迷惑かけられないし、どうにかなるでしょ」

そう言った時、アスカは足下にカエルがいる事に気づいた。

次の瞬間、アスカの目がハンターの目になった。ユックリと移動するカエルを目で追うアスカ。

その少年の視線の意味に、フェイトは気づいた。

(この人、カエルを食べる気だ!)

この少年はジュエルシードをくれた恩人で、次元漂流して困っている。

そして、たぶんお腹も空いていて、今カエルを捕まえようとしている。

「あ、あの!良かったらウチにきますか?!」

気がつけば、そう口にしていたフェイト。

「え?」

「何を言ってんだい、フェイト!」

アスカが驚く声よりも、アルフの声の方が大きかった。

「あんなどこの馬の骨とも分からないヤツなんか家にいれちゃダメだよ!」

「でも困っているし、ジュエルシードを渡してくれたんだか
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ