暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第六十四話 阿波野君と先輩その二十六

[8]前話 [2]次話
「全く違ってくるわよ」
「そうなのね」
「悪いことばかりじゃないから、世の中は」
 このことはよく言われるし事実だと思います。
「だからね」
「その人もなのね」
「いいことがあるし」
「おみちにもなのね」
「お引き寄せでね」
 それでというのです。
「わからないわよ」
「もう神様のお考えね」
「そう、親神様のね」  
 そうなるというのです。
「だからわからないわよ」
「私達ではなのね」
「その時に先輩がどう思うかよ」
「長池先輩が」
「若しその人がおみちに戻った時にね」
「先輩だったら」
 少なくとも私が知っている先輩ならそうされる、私はそう思ってお母さんに言いました。
「絶対に謝るわ」
「その人によね」
「ええ、そうされると思うわ」
「あらためてね」
「ずっと後悔していて反省してるし」
 そのことは明かです。どう見ても。
「それじゃあね」
「そうね、その時はね」
 お母さんは私の言葉を聞いて言いました。
「先輩も救われるわ」
「そうよね」
「もう神様は許されてると思うけれど」
 親神様は、というのです。
「心から反省しているのなら」
「それなら」
「そう、私達からしてみれば許されないことをしたけれど」
 それでもというのです。
「神様はその反省と後悔と行いを見ておられるから」
「助けて下さるのね」
「その先輩の行いは今はいいでしょ」
「私本当に一年の間どれだけ先輩に助けてもらったか」
 そのことを思うとです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ