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麗しのヴァンパイア
第三百五十三話

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 そこにいたのは華奈子達がよく知っている先生だった、先程とはまさに別人の普通の姿であると言えた。
 その姿でだ、先生は七人に話した。
「お色気はいつも出す必要はないのよ」
「出したい時にですね」
 華奈子が尋ねた。
「出せばいいんですね」
「そうなの、今見せた通りにね」
「そうしたものなんですね」
「いつも出していると」
 先生はその場合も話した。
「かえってよくないのよ」
「そうなんですか?」
「不必要なトラブルになるから」
 だからだというのだ。
「普段はね」
「出さない方がいいんですね」
「自然と持っていてね」
 先生はそうした人のことも話した。
「出ている人もいるわ」
「そうなんですね」
「そうした人がいても」 
 それでもというのだ。
「お化粧や服装、仕草でね」
「そうした人も隠せるんですね」
「そうよ」
 その通りだというのだ。
「それが出来るの」
「そうなんですね」
「だからね」
「服装とお化粧とですね」
「仕草よ」
「その三つですね」
「そう、お色気はね」
「それで出したい時にですね」
「出すべきでその時にどう出すか」
 そのことをというのだ。
「勉強したらいいの。ただね」
「ただ?」
「皆小学生だから」
 それでというのだ。
「十年位先になるわ」
「お色気が出るのは」
「多分ね」
 そうだというのだ。
「そうなるからずっと先のことよ」
「十年も先のことなんですね」
「だから今はそんなに考えることはないわ」
 先生は華奈子にも他の娘達にも笑顔で話した。
「とりあえずはね」
「そうですか」 
 華奈子はそう聞いて首を傾げさせた、そうして今は先生のお家を皆と一緒に後にした。


第三百五十三話   完


                 2021・3・25
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