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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
砂の都の未来は明るい
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リュカは、元の世界に帰り、国王として国を統治せねばなりません!身勝手ではございますが、それを了承して頂きたい!」
ダメ親父の為に息子が頭を下げている…
そしてダメ親父はそれを見て「頭下げる事ないのに…」と、小声で呟いていた…
最悪な男!…でも、お母様に頭を押さえられ、一緒に頭を下げている。
「…なるほど…私と結婚して王位を継げないのは、こう言った理由だったのね…」
「違う!違う違う!!それは違うよレイチェル!」
何が違うつーのよ!
「結婚出来ないのは、僕には既にビアンカが居るからなんだ!国王だからでも、異世界人だからでもない!それに王位を継ぎたくないのは、本気で国王なんてやりたくないからなんだ!も、辞めたいんだけどさぁ…辞めさせてくれないんだよねぇ…」
懲りない男ねぇ…
女王様の手を握り、瞳を見つめて口説きに掛かってるじゃないの…
「うん。分かったわ…でも、可能な限りイシスに帰って来てね。その時はフリーパスで私の元に来て良いから!」
って、女王様も落とされるなよ!
責任取ってとか言えばいいのに。
「うん。そうするよ」

どうやら騒動は収まり、無責任男は無責任なまま、無罪放免らしい…
「不憫やな…父親の顔も知らんで育つなんて…」
私もそう思うけど、その立場になりたがっていた貴女が言う台詞じゃないわよ!
「じゃぁ…コイツあげる!」
そう言うお父様は、お兄様を女王様に突き出した。
「イケメンだし、真面目だし…まぁ、何かの役には立つんじゃね?…弟か妹か分からないけど、『パパ』って呼ばせちゃえよ!」
此処まで来ると清々しいわね…何なのこの男は!
(ブチ!!)
「おわ!あぶねぇ!!…当たったらどうすんだよ!ったく…真に受けんなよ!」
お兄様が流石にキレましたわ!
当たり前ですわよね…お古を押し付けられれば…
「あ、貴方って人はぁ………」
お兄様は本気でお父様を殺そうとしてるのかしら?
手を抜いてませんかねぇ…全然当たらないじゃないの!
つまらないわね…本気でやり合えば面白かったのにぃ!

「いい加減にしなさい!!」
あはははは!お母様に怒られてやんの!
大の男がじゃれ合っているからよ…

お母様のお説教は1時間以上続いた…
待たされる私達の身になってほしいわね…
まぁ、可愛いウルフちゃんを愛でてたので、それなりに幸せだったけど。




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