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冬休みが近づいてきた。27日からだけど、その前に休講になることも多いが、僕達は25日まで、授業があった。お母さんから、お正月くらいしか、みんなが揃うことないんだから、きっと帰ってきなさいと言われている。絢も同じだ。
「25日に帰ろうか ウチ、Xマス、神戸でしたい」と、
「あー ダメ 26日に家庭教師入れようと思ってるから 27日にしてくんない?」
「そうなん じゃぁー こっちで、どっかに、連れてって欲しいなぁー」
「うぅーん 慎二が、潮食堂で、パーティやろうってね言ってるしなぁー 24か25か、まだ、決まってないんだ」
「じゃー それ水泳部の?」
「うん 多分、そうなると思う」
「しょうがないよね 川崎さんも来るんでしょ あの人、綺麗から、誘われても、その気になんないでね ウフッ モト君も男だから」
「バーカ いつも絢の顔がチラチラしてるよ」
「よーし それで、良いんだ」
24日の夜は、絢と一緒に、イタリアン・レストランで、過ごしていた。水泳部の方は、明日の夜になって、今夜は絢と、と思った。絢は、ローズピンクの少し短めのフレァーなワンピースでやってきた。いつもと違って、リップも濃い目だ。
「ごめんね お誕生日プレゼント間に合わなかってん マフラー編んでたんやけど、難しくって」
「いいよ 無理すんなよ 絢、なんか今日は特別、綺麗だね それより、ごめんな、あんまり高い店に入れないから」
「そんなのいいよ ウチはモト君が行くとこなら、どこでも・・一緒に居るだけでええねん。こうやって、Xマス過ごすんも幸せ 去年まで最悪やったから」
「そうだよな 去年は受験で追われてたもんな」
「そうなや ウチな まだ、親にも言うてへんかってん 3学期始まる前に、やっと言うたんよ」
「よう 許してくれたと思うよ」
「ウン お兄ちゃんも助けてくれたけど、こんな、かわいい娘のいうことやから」
「バーカ 絢がわがままなだけやったんやないの」
「なに その言い方 こんな素直で良い娘いてへんわ」
店を出て、お城公園に向いて、歩いて行った。この時期は、園内がイルミネーションで飾られている。絢は、腕を組んで、頭をかしげてくる。いつもの、柑橘系の香りが、僕を刺激してきていた。
公園内は、カップルばっかりで、木陰の暗闇では、抱き合っているものも居るような感じだ。絢は、途端にその場を離れようと足早に歩きだした。
「だめ 恥ずかしい こんなの」
ちょうどいい木陰に、僕は「こっち」と絢の腕をつかんで、引きずり込んだ。抱きしめて、髪の毛をかき分けて、首筋に唇をなぞらせていった。耳にかかった時、絢はこらえていた吐息を発したようだった。唇を合わせて、もう、舌を絡
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