第一章 幽々子オブイエスタデイ
第8話 『魔王』光臨:後編
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照大御神は強大な太陽の力であり、依姫にとっての『切り札』であるが、それは確実に攻撃を当てられる訳ではないのだった。
実はこの力は飛び道具ではないのだ。太陽が公転しない惑星である事を暗示するかのように。
だから相手をうまく誘い込む必要があったのだ。故に天宇受売命の力で弾幕をかわして見せて、体当たりが手っ取り早いと思わせる事にしたのである。
結果、その思惑は大成功であった。
だが、いつか肉弾戦のみでこの吸血鬼に勝利してみたいとも依姫は思っていた。その為には更に精進をせねばなるまい。
ところで、今頃は豊姫が月の侵略の真の首謀者と立ち会っている事だろう。
その事に依姫は一切の不安はなかったのだ。
万に一つでも自分の姉がしくじるとは思っていなかったし、月の使者のリーダーとして冷徹に振る舞いはすれど実際に非道な行動に出る事もないだろう。
豊姫を信頼していたからこそ、依姫に迷いは生じずにこの『スペルカード戦』に徹する事が出来たのだ。
後一人勝ち抜けば、自分と豊姫は安息を得る為の一区切りに踏み入れる事が出来るだろう。そう、無事に後一回で……。
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