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八条学園騒動記
第六百十六話 いい鉄は釘にはならないがその三
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「ですから」
「否定出来ないですね」
「教師に問題のある人が多いことは」
「そして犯罪も多いことは」
「エウロパ崇拝者についても」
「全体の割合で言いますと」
 マリアは数値という具体的な話をした。
「どう多く見ても一割ですね」
「はい、おかしな人は」
「左様ですね」
「それ位ですね」
「そうなりますね」
「後の九割はです」
 つまり殆どはというのだ。
「普通です」
「はい、どう考えましても」
「一割位しかいないです」
「おかしな人は」
「残り九割は普通の人です」
「学校の先生にしても」
「我々でも」
 他の先生達も口々に言った。
「それを全体と言われると」
「本当に困ります」
「一割という少ない人達から全体を言われると」
「幾らその九割が悪くても」
「それでは」
 とてもというのだ、こうした話をしながらだった。
 マリアは他の先生達と一緒に文化祭を見て回った、見て回ったその限りではおかしなところはなくてだった。
 安心して休憩出来た、その休憩にだった。
 教員用の休養室に入って紅茶を飲んだ、そこで同僚の若い女性の先生達にほっとした顔でこんなことを言った。
「いや、こうして巡検で歩き回りますと」
「はい、そうしたらですね」
「いい運動になりますよね」
「かなりの距離を歩きますから」
「本当にいい運動ですね」
「一回巡検に出ますと」
 マリアは微笑んでこうも言った。
「一万歩は歩きます」
「万歩計がすぐに基準に達しますね」
「これはいいことですよね」
「やっぱり歩いてこそですよ」
「それで健康になりますから」
「ええ、運動をしないと」
 実際にとだ、マリアは話した。
「身体がなまりますし」
「健康にもよくないですからね」
「どうしても」
「身体のあちこちを悪くします」
「どんな状況でもです」
「健康を考えますと」
「運動をしないと。最近です」 
 マリアは紅茶を飲みながら同僚の先生達に少し苦い顔になって話した。
「運動不足で」
「ですね、社会人になりますと」
「油断するとそうなりますよね」
「もう簡単に」
「それで体力も落ちますね」
「もう歳というよりかは」
 それよりもというのだ。
「運動不足ですね」
「そちらですね、実は」
「考えますと」
「やっぱり運動をしませんと」
「本当によくないということですね」
「実は最近ジムにもです」
 マリアはこうも話した。
「通っています」
「ああ、学園の中のジムですか」
「あちらに通っておられますか」
「そうされていますか」
「そうしてです」
 そのうえでというのだ。
「出来るだけ身体を動かしまして」
「運動不足の解消とですね」
「体力の低下を防いで」
「健康管理もですね」
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