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八条学園騒動記
第六百十六話 いい鉄は釘にはならないがその二

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「本当に」
「はい、ヤクザか教師かマスコミか」
「連合で犯罪を犯すと言えば」
「碌でもない人がなる仕事でして」
「評判は悪いですね」
「そんな人がいて」 
 マリアはさらに話した。
「そしてですね」
「先生様とか言うので」
「余計に勘違いする人もいて」
「教師の評判は悪いですね」
「この連合においては」
「はい、ですが」
 それがというのだ。
「それでも大抵の人はです」
「普通の人ですからね」
「別にヤクザ屋さんじゃないです」
「入れ墨入れているとかも言われますが」 
 連合でそうしたものを身体に入れているのは裏社会の人間か相当に柄の悪い人間という認識があっての言葉だ。 
「そんな人はいても」
「全員ではないですからね」
「そのことをわかって欲しいですね」
「エウロパ支持者もいますが」
 連合の敵である彼等を擁護する者達もいるがというのだ。
「ですが全員ではないです」
「やはり多くの人は普通です」
「善良です」
「一般市民です」
「そのことをわかって欲しいですね」
「全く以て」
「そうですね。この学園ではましですが」
 それでもとだ、マリアも話した。
「ですが」
「世間の風当たりは強いですね」
「学校の先生へのそれは」
「マスコミ関係者と並んで嫌われています」
「連合では」
「連合のどの国でもです」
 三百以上の国の全てでというのだ。
「学校の先生は嫌われます」
「本当にヤクザ屋さん扱いですからね」
「仕事がわかって急に見る目が変わるとか」
「よくあることです」
「ですが本当にです」
 マリアはまた言った。
「私達もです」
「一般市民です」
「れっきとした」
「そして表の職業です」
「本当に偏見で観られますからね」
「学校の先生と言うだけで」
「何でも昔の日本では」
 マリアはこうした話もした。
「軍人さん当時は自衛官といったそうですが」
「ああ、自衛隊ですね」
「日本軍の一時期の名前でしたね」
「何でも軍隊でないと言われていて」
「色々風当たりもあったそうですね」
「かつての日本では」
「学校の先生やマスコミが嫌っていて」
 このことも歴史にある通りである。
「それで今ではですね」
「その学校の先生やマスコミが、ですね」
「嫌われていますね」
「風当たりが強いですね」
「犯罪者扱いです」
「それも連合全体で、ですから」
 三百以上の国があるこの国でというのだ。
「困りますね」
「事実犯罪が多く」
「しかも問題行為が多いので」
「そしてエウロパ崇拝者もいる」
「そういったことが全部事実なので」
「事実は嘘を吐かないです」 
 もっと言えば言い繕うことが出来ない。
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