救星主
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な大枠に沿った名前など必要ない!」
エンジェルはその青い目で強く語った。
「我が名は、救星主のブラジラ。この世界を護る天使だ」
「護る……天使?」
エンジェル。真名救星主のブラジラ。
彼は、その背中に四枚の翼を広げた。散りゆく白い羽根の中、ブラジラは続ける。
「このムー大陸。調べれば、中々どうして、私の目的に沿ったものではないか」
「目的だあ?」
ブラジラの発言に、ビーストが噛みつく。
「仲間を平気で手をかける奴の目的なんざ、どうせ碌なもんじゃねえ。どうせ世界征服だろ!」
「いやコウスケ、お前それは少し安直すぎないか?」
「征服? 貴様はこの世界にそれだけの価値があると思っているのか?」
ブラジラは鼻を鳴らす。
「この地球も、護星界がある地球も、どちらも腐りきっている。ならば、私の目的は変わらない。このムー大陸に眠る膨大なエネルギーを、地球の核に打ち込み、この星を消滅させる」
「地球を……消滅させる……!?」
リゲルが驚きの表情で聞き返す。
すると、ブラジラは得意げに続けた。
「その後、私の持つ護星天使の力で星を復活させ、穢れなき星を創造する。それが私の、地球救星計画」
「それ……ただの、アンタの身勝手な破壊計画じゃないか……!」
ハルトはソードガンを向けながら言った。
だが、ブラジラは続ける。
「貴様たちのような下等な存在に理解などいらぬ。私はこのムーを、星の核に打ち込む。それだけだ」
「そんなこと、させねえよ!」
そう言って飛び出したのは、ビースト。ダイスサーベルを携えて、ブラジラへ斬りつけた。
だが、ブラジラは平静に手を翳す。
発生した雷撃が、ビースト、およびその背後からブラジラを狙うリゲルに炸裂。
二人の体から火花が散り、大きなダメージを与えた。
「コウスケ! リゲル!」
変身解除したコウスケとリゲル。まだ戦えるようだが、二人ともボロボロの姿になっていた。
「終わりだ。愚かなマスターども!」
そして、ブラジラの剣は、次にハルトへ向けられる。
「っ!」
ハルトは急いでドライバーオンの指輪を使う。だが、ベルトから帰ってくる音声は『エラー』のみ。
「……っ! ダメだ、まだ変身できない! うわっ!」
それで生じた隙を、ブラジラが逃すはずもない。彼の容赦ない連撃に、ハルトはソードガンでの防戦一方となる。
「クソッ!」
『キャモナシューティングシェイクハンド ビッグ プリーズ』
ガンモードにして即、ハルトは手のパーツを開く。
巨大化した弾丸を無数に発射。だが、ブラジラはそれらを難なく切り裂いた。
「どうした? そんなものか?」
ブラジラは余裕の表情
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