第八話 速水の訪問その六
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「そのことは安心していいよ」
「そうですか」
「うん、それで漫研だけれど」
今度は部活の話をしてきた。
「ここもね」
「平和ですか」
「先生もだしね」
「そうした部活ですか」
「活動は同人誌とね」
それの作成と、というのだ。
「漫画を読んでね」
「そうしてですか」
「勉強会とかしたりね、ユーチューブで紹介したり」
「そうしたことで」
「特にね」
これといってというのだ。
「大変なことはないよ」
「そうですか」
「そうした意味でも平和だよ、部員は今は六人だよ」
「六人ですか」
「男の人三人で」
「女の人も三人ですか」
「三年生は僕を含めて三人で」
咲にさらに話した。
「そして二年生もだよ」
「三人ですか」
「これで一年の子が三人来てくれたら」
そうなったらというと。
「九人だね、ただ今度は性別のバランスは崩れるね」
「三人だとですね」
「そうなるね、まあそれはそれで別にね」
これといって、という口調での言葉だった。
「いいね、あとうちは掛け持ちもいいから」
「他の部活ともですか」
「うちの学園は掛け持ちいいから」
部活のそれがというのだ。
「君もよかったらね」
「掛け持ちしてですか」
「いいよ」
咲に優しい笑顔で話した。
「あと部活の決まりで徹夜はしない」
「ちゃんと寝ることですか」
「健康の為にね」
「そうですか」
「漫画家さんも寝ないで仕事する人がいて」
それでとうのだ。
「若くして、って人もおられたから」
「手塚治虫さんですか?」
「石ノ森章太郎さんもだよ」
「サイボーグ009の」
「他にも沢山の作品を描いているけれど」
この偉大な巨匠もというのだ。
「この人は三日徹夜とか若い時にされていたんだ」
「三日ですか」
「若い時はそれでも平気だったけれどってね」
このことはご自身の漫画で描いていた、サイボーグ009の中でサン=ジェルマン伯爵が出たのこでこの伯爵を描いた作品で言っていたのだ。
「今は辛いとかね」
「三日連続徹夜は」
流石にとだ、咲も言った。
「幾ら何でも」
「駄目だね」
「身体に無理がきて」
「だからだよ」
「若くしてですか」
「そうなるからね」
「だからなんですね」
「寝る時はね」
その時はというのだ。
「ちゃんとね」
「寝ることですね」
「それがね」
「この部活の決まりですか」
「そう、まあテストの前はね」
「誰もですね」
「寝ていられないけれど」
テスト勉強でだ。
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