第五幕その五
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「こちらも」
「そうしていいわ、どのキーウィも柔らかいから」
「安心して食べられますね」
「そうよ、何か外の世界だとキーウィは」
「中々熟れて柔らかくならないんです」
カルロスは少し苦笑いになって将軍に答えました。
「これが」
「そうらしいわね」
「甘酸っぱくて美味しいのに」
「その甘酸っぱさがいいわね」
「はい、それで栄養もたっぷりで」
「ビタミンと繊維が凄いのよ」
ドロシーもキーウィについてお話に入ってきました。
「これが」
「そうですよね」
「だからね」
それでというのです。
「私も好きよ」
「ドロシーさんもですね」
「それでオズの国だとね」
「収穫出来るキーウィも少し光っていて」
「すぐにわかるから」
「それで収穫したら」
カルロスは笑顔で言いました。
「物凄く柔らかいんですね」
「そして食べやすいのよ」
「そうですね」
「だからね」
それでというのです。
「楽しく食べてね」
「そうさせてもらいます」
「是非ね。それとね」
「それと?」
「私がオズの国に来て暫くはキーウィはなかったのよ」
この果物はというのです。
「ライチもね」
「アメリカになかったからですね」
「存在もね」
それすらもというのです。
「知らなかったわ」
「そうだったんですね」
「それがね」
「今はですね」
「こうして普通にあって」
キーウィのその楕円形でマンチキンのものなので青くて毛みたいなのが一杯生えているそれを見ながら言いました。
「食べられるのよ」
「そうですね」
「だからね」
「今からですね」
「楽しく食べましょう」
「わかりました」
「葡萄もあるわね」
アン王女はこの果物を見ています。
「私実は葡萄も好きなのよ」
「林檎もでね」
「そう、葡萄もね」
ドロシーに笑顔で答えました。
「それで他の果物もね」
「好きなのね」
「嫌いな果物はないわね。お野菜もね」
こちらもというのです。
「嫌いなものはないわ。ちなみに一番好きなお野菜は西瓜よ」
「西瓜は私も好きですよ」
ここで将軍が言ってきました。
「あのお野菜は」
「そうなんですね」
「けれどお野菜だから」
「この農園ではなのね」
「お菓子や果物はありますが」
それでもというのです。
「お野菜はです」
「やっていないわね」
「畑がないので」
だからだというのです。
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