第四百六十三話 強くなった少女達その十二
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「いいわね」
「うん、それしかないし」
「そうしていきましょう」
「敵がいなくなるまで」
「それまでね、ただ疲れたら」
孝美はその時のことも話した。
「いいわね」
「休むの」
「幾ら貴女が体力があっても」
それでもというのだ。
「限界があるわ、そしてそれはね」
「それは?」
「今よ、もう休みなさい」
妹に優しい笑顔を向けて告げた。
「朝からずっと戦っているから」
「だからなの」
「そう、もう休みなさい」
「お姉ちゃんがそう言うなら」
「疲れはどうしても出るわ」
このことは避けられないというのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「そう、休んで」
そしてというのだ。
「また戦いましょう。私も休むわ」
「お姉ちゃんもなの」
「ええ、二人で休みましょう」
妹に優しい笑顔のまま話した。
「だからね」
「これから後ろに下がって」
「カレーを食べて寝ることもね」
このこともというのだ。
「しましょう」
「それじゃあ」
「後は任せてくれ」
ここで出て来たのはウォズだった。
「君達は安心して下がってくれ」
「お願い出来ますか」
「お願いされる」
ウォズの孝美への返事には余裕があった。
「これからな」
「そうですか」
「だからだ」
「ではこれから」
「下がってくれ給え」
ウォズは自信に満ちているが温かさもある声で告げた。
「そしてゆっくりとだ」
「休んで」
「戦うといい、特に君達はだ」
孝美だけでなくひかりにも言った。
「お互いを護り合ってダメージも受けている」
「だからですか」
「手当もですか」
「念入りに受けることだ」
こうも言うのだった。
「いいな」
「では」
「ここは」
「万全の状態でこそ万全に戦える」
「わかりました」
「傷を癒してきます」
二人も頷き後方に下がった、そうして手当てを受けて休んだ。そのうえでまた戦場に戻った。その戦いはというと。
夜になっても激しさは変わらず遂にだった。
明け方になって怪人達が減ってきた、エイラはその状況を見てサーニャに言った。
「どう思う?」
「そろそろかしら」
サーニャはこう答えた。
「流石に」
「そうだよね、減ってきたってことは」
「あと少しで」
「戦いも終わるね」
「そうだ、あと少しだ」
ゲイツも二人に言ってきた。
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