暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百六十三話 強くなった少女達その十一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「怪我したら駄目だから」
「だからですか」
「どうしてもしてしまうけれど」
「戦っていますし」
「やっぱりしないに限るから」
「だからですか」
「そういうことは言わないことよ」
 何か不吉な感じがすることはというのだ。
「いいわね」
「わかりました」
「本当にものはどうでもいいのよ」
 ウールはまたこう言った。
「けれど怪我をしたら駄目ってことよ」
「回復力があってもですね」
「それでも怪我したら痛いでしょ」
「はい、どうしても」
「だからよ、いいわね」
「こうしたことはですね」
「言わないでね」 
 ニッカに微笑んで話した、だがここで。
 アレクサンドラは完全に涙目になってウールに言った。
「あの、壊されてもです」
「困るの」
「物品も高いですし補充も中々」
「そうなの」
「はい、我が部隊はいつも物資不足ですから」
「どうにかならないの」
「なりません」
 物資不足のことはというのだ。
「ですから皆さんに言ってるんですが」
「けれど怪我するよりましでしょ」
「あの、ライダーの皆さんもののことは」
「気にしたことないわ」
「考えたこともないよ」
 ウールだけでなくオーラもアレクサンドラに話した。
「そういうのに困ってないしね」
「私達はね」
「結構強くなったらものが出て来たりするしね」
「ライダーは人もものも物凄い回復力だし」
「そもそも頑丈だしね」
「壊れることもそうそうないし」
「そんな羨ましい状況は例外なんです」
 アレクサンドラの言葉は切実なものだった。
「本当に私達は物資不足なんです」
「そう言われてもよ」
「僕達はそうした経験ないから」
「怪我しないよりずっといいんじゃないかしら」
「ものが壊れるのは戦っていたら仕方ないから」
「ま、まあ気をつけますから」 
 二人に言われてさらに涙目になるアレクサンドラを見てだった、ニッカは困った笑顔になって両手の平を前にして話した。
「私も」
「そうして下さい、本当に大変なんですから」
 アレクサンドラはまた切実な声で言った。
「戦果だけでなく物資のことも考えて下さい」
「それも戦争だからだよね」
「物資もお金も無限ではないです」
 このことも強い声で語った。
「いいですね」
「だからだよね」
「はい、お願いします」 
 こうした話も交えながら戦士達は休んだ、そしてだった。
 戦いを続けた、戦いは夜になっても続いていた。
「夜になってもね」
「うん、数が尽きないね」
 ひかりは空から銃撃を放ちつつ姉に応えた。
「全然」
「ええ、けれど倒していっているから」
「このまま戦っていくことね」
「辛くても」 
 孝美は強い声で言った。
「ライダーの人達が言われていたわね」
「終
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ