第130話
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目は……!」
「馬鹿な!?”鬼の力”を解放した時のリィンと同じではないか……!?」
「ど、どうして……レン皇女殿下が”鬼の力”を解放した時のリィンと同じ姿に……!?」
「今のレン皇女殿下から感じるこの凄まじい”風”……”鬼の力”を解放した時のリィンから感じた時に似ている……!」
魔人化したレンの姿を見たエリオットは思わず悲鳴を上げ、ラウラやマキアス、ユーシス、アリサは信じられない表情で声を上げ、ガイウスは真剣な表情で声を上げた。
「銀髪に深紅の瞳………もしかして、それが去年のクロスベルで起こった”D∴G教団事件”で、教団の生き残りの幹部であるヨアヒム・ギュンターとの戦いで習得した”魔人化”とやらかしら?」
「”魔人化”ですって!?」
「し、しかも以前のリィンさんのように自分の意志で”魔人化”ができる上正気も保っていられるなんて……」
レンの姿を見て心当たりを思い出したシェラザードの話を聞いたセリーヌは厳しい表情で声を上げ、エマは信じられない表情でレンを見つめた。
「シェラザード、レンのあの変貌に心当たりがあるのか?」
「”D∴G教団事件”終結から2ヶ月後くらいに師匠からレンもクロスベルでの”D∴G教団事件”に関わって、ようやくレンの問題が真の意味で解決できた話を教えてもらってね……その時にティオ達――――――”特務支援課”と共に教団の生き残りの幹部との決戦にレンも参加して、その際にレンが教団の生き残りの幹部が見せたグノーシスによる能力の一部――――――”人の記憶を読み取るという能力”を過去の教団の”儀式”によって得たレンの超人的な能力によって吸収して、その吸収した教団の生き残りの幹部の記憶を利用して魔人化までできるようになったという話を教えてもらったわ。」
「な―――――という事は殲滅天使はクロスベルで事件を起こした”教団”の生き残り―――ヨアヒム・ギュンターのように人の記憶を読み取れるって言うの!?」
「ええっ!?そ、それってどういう事なんですか!?」
アガットの疑問に答えたシェラザードの話を聞いて驚きの声を上げたサラの言葉を聞いたセドリックは困惑の表情で疑問を口にした。
「皇太子殿下達もご存じの去年にクロスベルで騒動を起こした”D∴G教団”の生き残りであるヨアヒム・ギュンターは自らが改良を重ねた”教団”の薬物―――”グノーシス”を投与し続けていた事によって、人の記憶を読み取る事ができたとの事でして。その他にも身体能力が爆発的に向上する能力もそうですが、かつてのリィン様や”劫焔”のように魔人化する能力も存在したとの事ですわ。」
「薬物で人の記憶を読み取るなんて、非常識な……」
「ハハ……
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