第130話
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リゼに向かった。
「4対1とはいえ、以前の模擬戦から更に精進して”剣聖”に到った私相手に”足止め”ができると思ってらっしゃるご様子ですね……――――――随分と私を侮って頂いているようですが……去年の模擬戦の件はもうお忘れなのですか?」
「まさか。シュバルツァー達との模擬戦も含めた僕の帝国貴族として……そして帝国男児としてのプライドまで木端微塵にされたあの時の事は今でも忘れられないよ……あの時の帝国貴族どころか、人としてもあまりにも愚かだった僕は今思い出しても恥ずかしいよ。」
「坊ちゃま……」
エリゼの言葉に対して疲れた表情で答えるパトリックの様子をセレスタンは微笑ましそうに見守っていた。
「そんな愚かな僕が”変わった”事を証明する為……そして今度こそ”真の帝国貴族の気概”を示す為にも……エリゼさん、絶対に貴女を足止めしてトワ会長達の道を切り開かせてもらう……!」
「立派に成長なされた坊ちゃまの望みを叶える為、このセレスタン、全身全霊をもって挑ませて頂きましょう……!」
そしてそれぞれ戦意を高めたパトリックとセレスタンは連携してエリゼに接近戦を仕掛け、フェリスとサリファはそれぞれの得物である導力弓と双銃で後方からパトリック達の援護を始めた。
「……パトリック達の方はお守りの二人がついているから、何とかなりそうだが……フリーデル達の方はちとキツそうだな。」
「フフ、でしたら私達はフリーデルさん達の援護をしましょうか、マカロフ教官。」
フリーデル達とパトリック達、それぞれの戦況を見てある判断をしたマカロフ教官は導力杖を、メアリー教官は導力ライフルをそれぞれ構えてフリーデル達の方に向かって後方からの援護を開始した。
「へっ、どいつもこいつも中々やるじゃねぇか。」
「というか執事さんやメイドさんが”剣聖”であるエリゼちゃん相手にまともにやり合えてるのを目にすると、冗談抜きでメイドさんや執事さんは実は強いんじゃないかという価値観を抱いてしまいますよね……」
「フフ、言われてみればエクリアさん達はともかく、シャロンさんもそうだけどフィリップさんはデュナン公爵の執事でありながら、相当な使い手だから、そんな価値観を抱くのも無理はないと思うわ。」
それぞれにとっての強敵であるデュバリィとエリゼ相手に勇敢に戦っている様子のフリーデル達とパトリック達を見つめたアガットは感心し、アネラスとシェラザードは苦笑しながらセレスタンとサリファを見つめた。
「ハッ……何はともあれ今がチャンスじゃねぇか!」
「うん……!みんな、今の内に一気に駆け抜けて城館に突入するよ!!」
「おおっ!!」
不敵な笑みを浮かべたアッシュの言葉に頷いたトワは号令をかけ、デュバリィ、エリゼ、バルディエ
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