第130話
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―――――マルガリータ、そしてフィーが所属しているかつ、トールズを去る前のセレーネも所属していた部活である園芸部の部長である2年貴族女子生徒――――――エーデルはそれぞれその場で崩れ落ちた。
「ランベルト先輩……!?」
「大丈夫かい、ヴィンセント君……!?」
「エミリー先輩!?テレジア先輩!?」
「マルガリータ……!」
「エーデル部長……!」
一瞬でやられた残りのトールズ義勇隊の面々の様子を目にしたユーシス、アンゼリカ、アリサ、ミリアム、フィーはそれぞれ思わず声を上げた。
「ほう。身体能力の面で言えば、火焔魔人と化したあの”劫焔”と並ぶのではないか?」
「さてな……ただ、あの一瞬で全員を”峰打ち”で無力化するような真似は”劫焔”にはできないな。」
「フフ、言われてみれば確かに”劫焔”にそんな器用な真似はできないでしょうね。」
一瞬でトールズ義勇隊の面々を無力化したレンの技量に感心しているアイネスの推測に答えたレーヴェの推測を聞いたエンネアは苦笑した。
「うふふ、所詮は”実戦”を経験した事もないぬるま湯に浸かっていた端役。トールズは”士官学院”だから、Z組以外の生徒や教官達を”戦力”として活用して自分達の戦力不足を補う事は理にかなっているけど、”相手が悪すぎたようね?”」
「確かにリィン君を除いた黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)の面々の実力を考えればメンフィルの教育方法と比べたら、トールズの教育方法は”ぬるい”かもしれないね………だけど、例え一人一人の持つ”力”は大した事がなくても、それらが集まればやがて大きな”力”となる事は内戦でも――――――そして3年前の”リベールの異変”でも証明してくれている。だから、彼らは私達にとっては心強き”力”だ。」
「ええ……!あたし達の教え子にこんな目に遭わせた事……絶対に後悔させてやるわ!」
魔人化を解いて元の姿に戻って小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの指摘に対してオリヴァルト皇子は真剣な表情で答え、オリヴァルト皇子の言葉に頷いたサラは怒りの表情でレンを睨んだ後オリヴァルト皇子は導力銃を、サラは導力銃と強化ブレードを構え、二人に続くようにトワ達もそれぞれの武装を構えた。
「教え子達を傷つけたレン皇女殿下に怒りを抱くサラ教官の気持ちは理解できますが、”怒り”のあまり”目的”を忘れてはいけませんよ。」
するとその時その場にトマスの声が聞こえた後トマス、ロジーヌ、東方風の武闘着を身に纏った大柄な男性、そして美貌の容姿の娘がトマスの転移術によってその場に現れた――――――!
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