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それから 本町絢と水島基は  結末
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 9月になると、特別授業があったり、クラブの練習もあるので、8月の末に、あの揃いのTシャツを着て戻ってきて、翌日、海水浴に行こうと約束していた。

 待ち合わせのバス停に、絢は花柄の青いワンピース姿にストローハットと大きな網バッグを下げてやってきた。長い髪の毛も両横に分けて三つ編みしていた。海が近いので30分ほどで海水浴場に着く。浜は、もう夏休みも終わりかけで、平日ということもあって、家族連れも少ない。

 更衣室から出てきた絢は、髪の毛を上で留めて、薄いパープルのタンキニ水着にピンクのラッシュガードを着ていた。こうやって見ると、絢の脚は、まだ、少女の面影を残していて細く伸びている。レジャーシートを敷いて、座った途端、袋から大きなビニールの物体を取り出した。

「ポンプ持ってきてないけど、大丈夫やんな ゆっくり、膨らまそッ」

 空気注入口が二つあって、「こんな大きいの膨らませるのー」と僕は、思いながら、顔を寄せ合いながら膨らませていたが、膨らみ始めると、それは大きな赤いリップ型の浮き輪だった。

「うふっ これなら、モト君と二人で一緒に入れるでしょッ」

 上着を脱いで、僕のTシヤツと一緒に、丁寧にたたんで、袋に入れた。浮き輪を持って

「初めてだね、水着 ウチ、あんまり胸が大きくないから ゴメンネ さぁ、海行こー」

「そんなこと気にするなって、可愛いよ」
 
 確かに、大きくないけど、別に気にしない。でも、最近、少しプックリしてきたように思う。それよりも、ホルダーネックで、先に海に向かっていった絢の後ろのリボンも可愛かった。

 並んで浮き輪に入って、ふざけあっていると、確かに、美波のとこの海で、慎二が言われていたように、自然と胸に触ってしまう。絢はカップを入れていなかったので、よけいに直に感じられた。そんなことも、意識しないで、僕に胸を押し付けて抱き着いたりして、はしゃいでいた。

 どうして、女はこんな状況でも無頓着で居られるのだろう、と思っていた。絢だけ特別なのか。僕は、絢の身体を想像してしまって・・。

「日焼けするから、長いことは駄目だね」と言って、僕のほっぺにチュッとして、陸に向かった。

 直ぐに、上着と帽子をかぶって防御していた。僕は、木陰を探して、移動した。座ると、絢は脚にもバスタオルを掛けてながら

「面倒くさい奴でしょ でも、大切にしとかなくちゃ・・ 昔も図書館で、日向が苦手と言ったら、木陰探してくれたことがあったよね いつも、ウチのこと気使いしてくれてありがとう」

「そんな風に言うなよ 当たり前やんか」

 絢が砂でおうちを作ろうよと言い出して、波打ち際に誘われた。リビングキッチンだよとか、ここはお風呂とか縁を作っていた。僕は、横から自分の部屋とか言って継ぎ足して
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