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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga25再臨〜Final phase〜
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は本気ではあっても全力じゃなかった。・・・なりふり構わず来るだろう今回の戦い、シャルちゃんも言ってたけど辛いものになるだろうな・・・)
そんな緊張感が私たちの間に漂っている中、「なんか、さっきから他の局員と誰ひとりとしてすれ違わないんだけど・・・」って、シャルちゃんがそわそわと周囲を見渡した。ルシル君との激突が待ってるっていうことで気付くのが遅れたけど、確かに全然すれ違わない。今の時刻は普通に就業時間中だから、こんな無人のようなことにはならないはず。そんなことを考えてると・・・
「ルシル君・・・!?」「ルシル・・・!?」
“テスタメント”の正装とも言える格好――神父服、フード付きマント、目出し穴の無い仮面を身に着けたルシル君と、大人姿な「アイリ!」と、「ミミル、ルルス、フラメル!」の5人が、目の前の角から現れた。
「・・・パイモン、ルルス、フラメル」
「はい〜」「ん」「あいよー!」
ルシル君は私たちに一瞥もくれることなく、この場をミミルさん達に任せてアイリと一緒に保管室へと通じる廊下を進もうとする。
「子鴉どもはルシリオンを追え!」
「うん! シャルちゃんも早く!」
すぐにデバイスを起動した私たちは、歩き去ろうとしてるルシル君とアイリを護るように立ちはだかるミミルさんとルルスとフラメルと対峙して、シャルちゃんとはやてちゃんたち八神家がミミルさん達の側を通り抜けられるよう援護するために即行動。
――ソニックムーブ――
――スプライトムーブ――
まず、フェイトちゃんとエリオとレヴィが高速移動でミミルさん達に突撃して、シャルちゃん達の行く手を確保しようとする。私も“レイジングハート”をエクセリオンモードにして、「アクセルシューター!」をスタンバイ。
――
跳ね返す揺ぎ無き水塊
(
ブークライム
)
――
私たちとルシル君とを隔てるように発生したのは水の壁。全力で走り抜けようとしてたシャルちゃん達は止まることが出来ずに水の壁に激突。普通なら入り込むんだろうけど、「きゃあ!」と、ボヨンと勢いよく跳ね飛ばされて尻もちをついた。
「あいたた・・・。ミミル!」
「ここから先は通行止めよ〜。ルシリオン陛下の仕事が終わるまで、私と踊ってもらうわね〜」
――
高貴なる堕天翼
(
エラトマ・エギエネス
)
――
雄クジャクの尾羽のような綺麗な翼が20枚と放射状と展開されると、ミミルさんの存在感が圧倒的なものになった。
「ルルス〜、フラメル〜。いくわよ〜」
「はい!」「ほーい!」
――ユニゾン・イン――
ルルスとフラメルが光の粒子になったかと思えば、ミミルさんの胸に吸い込まれて行った。それは、さらなるミミルさんの強化が行われてしまったことを意味する。セミロングの白い髪が
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