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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga25再臨〜Final phase〜
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だから、許可が下りるまで、ルシルにこれ以上の罪を重ねさせるな』
クロノ君の映るモニターからはキーを打つ音が忙しなく聞こえてきてる。今はクロノ君のコネクションを信じるしかない。だけど、そんなクロノ君の頑張りに水を差すような、私たちに最後の絶望を与えるような言葉が、ディアーチェとマリアさんから告げられた。
「急ぐがよいぞ。ルシリオンの最終目標たるエグリゴリ、ガーデンベルグ。アレの居る世界はヴィーグリーズと呼ばれるところでな。今我らが居るここ下位次元世界とは違い、アースガルドやアールヴヘイムと言った魔術が復活している上位次元世界に在るのだが・・・」
「下位次元世界と上位次元世界を隔てる境界線ですが、20年に一度だけトンネルが開きます。次を逃せばまた20年後。ルシリオン様には到底待つことの出来る時間ではありません。そして、そのトンネルが次に開くのは今日、今より3時間後になります」
「それって、つまり・・・ルシル君がこの世界に居られる時間も、残り3時間ってこと・・・なん?」
「はい。開くのは3時間後。開いている時間は、私が干渉能力で安定させるとは言っても最大で1時間。よって、ルシリオン様がこの世界に留まることが出来るのは、残り4時間前後となります。あなた方にとっては残念なことでしょうが、不変の事実です」
マリアさんの言葉に私たちは「そんな・・・」と頭を抱えた。ルシル君との本当の、永遠の別れまで残り4時間。たったの・・・4時間。
シャルちゃんがどこかにメールを送るためか手元に小さなキーボードを展開して、静かにキーを打ち始めた。
「4時間フルで君たちと話し、別れを惜しむことが出来ればいいのだが、ルシリオン君は4時間の間に、妨害してくる君たちを相手にて勝利し、本局の魔力保有物を奪取し、ヴィーグリーズに発ち、ガーデンベルグを斃さないといけないと、大忙しだからね。納得のいく別れが出来るとは限らないと思っていた方がいいかもしれないね」
「許可がどうとか考えず、戦闘なんて無駄な時間を過ごさず彼にサッと魔力保有物を提供して、戦闘に割くはずの時間を別れの挨拶に使った方がいいんじゃないの?」
「アルファの言う通りだわ。私としても、消える前に娘たちと話していたいわ」
ドクター、アルファ、プレシアさんと、クロノ君の案を否定。ルシル君との最後の時間が、ルシル君たちとの戦闘というのも悲しいものだよ。それでもクロノ君は『ダメだ。僕は感情で正義を歪めることは出来ない』と、あくまで規律と秩序を優先することを決めた。
「・・・ならば、子鴉以下うぬらは、ルシリオンとパイモンを瞬殺し、戦闘時間を可能な限り短くするほかない。・・・ルシリオンとパイモンとの戦闘は魔術戦となる。魔術を使えん者、エインヘリヤルはここに残る。おっても邪魔になるだけであ
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