第四幕その八
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「それで一緒に暮らせて」
「将軍はいい奥さんなんだね」
臆病ライオンはミルクを飲みながら思いました。
「本当に」
「そうだね」
「お家は凄く奇麗だったしね」
かかしと樵も場にいて言うのでした。
「もう隅から隅まで」
「あれはいつもお掃除をしてるね」
「だから奇麗だったね」
「お家の何処もね」
「お皿だってどれも奇麗で」
アン王女はお茶を飲みつつ言いました、中国茶です。
「キッチンも奇麗だったわ」
「お陰で私達がすることはあまりなかったわ」
ドロシーも言いました。
「本当に」
「僕達二人でいつもお掃除しています」
ここでお話したのはご主人でした。
「他の家事も」
「お二人で、なのね」
「手分けしてしています」
「そうなのね」
「はい、ただお料理は」
こちらはといいますと。
「妻がこれだけはって言って」
「将軍がなのね」
「いつもしています」
「お料理は子供の頃から好きで趣味だから」
それでというのです。
「いつもさせてもらっています」
「趣味なの」
「そうです、ですから」
「いつも貴女がしているのね」
「ただ食材を切る位はしています」
ご主人はそのことはとお話しました。
「それは」
「それはお手伝いね」
「そうしたことはしています」
「そうなのね」
「ただ」
「お料理はなのね」
「全部奥さんがしています」
将軍を見ながらお話しました。
「いつも」
「成程ね」
「他の家事はお仕事も全部一緒にしていますが」
「将軍みたいに働く人が奥さんだと」
アン王女は思いました。
「ご主人は幸せね」
「実際そう思います」
ご主人もこう答えます。
「本当に」
「そうよね」
「ううん、本当に将軍は変わったね」
ジョージは餃子を食べながら思いました。
「叛乱の時とは」
「あの時は威勢のいいお姉さんだったのがね」
恵梨香は八宝菜を食べながら言いました。
「それがね」
「もう立派な奥さんだね」
神宝は担々麺を食べつつ言いました。
「そうなったね」
「赤ちゃんもいるから」
ナターシャは唐揚げを食べています。
「お母さんね」
「はい、私達のいいお母さんですよ」
ふわりがミルクを飲みつつ言ってきました。
「とても素晴らしい」
「いつも優しくて穏やかで」
サフランは言いつつご飯を食べています、ご飯も中華風に蒸して作ったものです。
「僕達に怒ることもないんですよ」
「本当に変わったね、将軍は」
カルロスはミルクを飲みながら思いました。
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