第三章
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「三年生の青木さんに相談してみたらどうだ?」
「青木さんって学園の中の神社の娘さんだよな」
「巫女もやってるな」
「あの人か」
「あの人恋愛相談もしてるらしいからな」
それでというのだ。
「しかも学園きっての情報通らしいしな」
「北条さんのことも知ってるか」
「一升瓶一本持って行ったらな」
「アドバイスしてくれるか」
「一升瓶はお供えだからな」
それになることもだ、友人は喜三生に話した。
「いいな」
「お供えか」
「神社とかお寺には付きものだろ」
「ああ、宗教関係はな」
「だからな」
それはというのだ。
「しっかり持って行ってな」
「礼儀ってやつだな」
「ああ、じゃあな」
「それならだな」
「そういうこともしてな」
そしてというのだ。
「あの人からな」
「アドバイスを聞くといいんだな」
「正直お前考えないで攻めるからな」
そうしたタイプだからだというのだ。
「そのままじゃ確実にな」
「失敗するって言うんだな」
「そう確信するからな」
思うのではなかった。
「だからな」
「それでか」
「青木さんのところに行ってだよ」
一升瓶を持ってというのだ。
「それからな」
「あの人からアドバイス受けてか」
「行け、北条さんは今も膝丈セーラー服だけれどな」
着ている制服はというのだ、その昔ながらの制服にガードの堅さが出ているというのだ。これ以上はないまでに。
「そんな人でもな」
「アドバイスを受けるとか」
「いけるかもだからな」
「かもか」
「青木さんの言うこと聞け」
そこはしっかりと、というのだ。
「いいな」
「俺だけで考えて動くな、っていうんだな」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「そしてな」
「北条さんにアタックしろっていうんだな」
「いいな、そこは」
「そうだな、やっぱり北条さんはな」
どうかとだ、喜三生も言った。
「相当な人だからな」
「それがわかっているならな」
「俺だけでなくか」
「青木さん軍師にしてだよ」
そのうえでというのだ。
「やっていけ」
「わかった」
こう答えてそうしてだった。
喜三生は学園の中の神社に行ってそこの明らかに普通ではない十代の巫女と会った、小柄でショートヘアのその巫女にだ。
一升瓶を出してから彩香のことを聞いた。すると。
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