第五章
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「実際にその目で確かめましょう」
「見付からない様にして」
「そしてね」
「じゃあ勇気を出して」
それでとだ、二人は。
隠れて図書館の中に入った、そうして中に入ると普段は閉じられている地下一階への扉が開いていた。その扉をだった。
二人は潜って階段を降りて地下一階に入ってその中を覗いた、すると。
十人位の女生徒が集まって本を読んでいた、しかも朗読していたが。
「えっ、これって」
「この文章って」
「もうあれじゃない」
「そうよね」
二人で覗きながらこっそりと話した。
「成人向けのね」
「そうした小説じゃない」
「美少女とかメイドさんとか」
「人妻もあるし」
「そうした小説読んでるの」
「朗読して、ここって」
マーガレットは思わず言った。
「そうした小説を読む場所だったの」
「それも密かに」
「そうしたクラブだったの」
「何かと思ったら」
「そうしたクラブだったの」
「如何にも」
後ろから声がした、二人は驚いて後ろを振り向くと。
茶色のストレートの髪を腰まで伸ばした黒いはっきりとした切れ長の目の少女がいた、唇は赤く色は白い。髪の毛から出ている耳はやや先が尖ってエルフの様だ。背は一七〇近くありメリハリのあるスタイルだ。その監督生のエリザベスである。
「このクラブはそうしたクラブなのよ」
「か、監督生さん」
「気付いておられたんですか」
「後をつけられていることはね」
その時からというのだ。
「既にね」
「その時からですか」
「もうですか」
「そう、このクラブはね」
「そうした小説をこっそり読む」
「そうしたクラブですか」
「この学園に女子生徒が入る様になってからのね」
その時からのというのだ。
「密かに存在しているクラブなのよ」
「噂のですか」
「そうしたクラブですか」
「そう、その存在を知れば」
それならというのだ。
「誰でも入られるわ、寮監さんも半ば公認のね」
「寮監さんもですか」
「そうですか」
「ええ、こうしたことも教育ということで」
そうしたことを知ることもというのだ。
「その存在を知れば入られるわ」
「じゃあ私達もですか」
「入られますか」
「望めばね、私は婚約者の方がおられるから」
それでというのだ。
「それで学園から出た時はデートで」
「そうしたこともですか」
「真面目な監督生さんが」
「卒業した時に備えてよ」
エリザベスはここで威圧感を出して言った、持ち前のそれを。
「今はしていないわ、ただ女の子でもそうしたことには興味あるでしょ」
「結構男子生徒と付き合ってる人いますし」
「それはですね」
「実は私達にしても」
「それぞれ」
「だから許されているのよ、禁止しても」
例えそう
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