第二章
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「後をこっそりつけてね」
「見ればいいのね」
「そうすればどう?」
「そうね、知ってる先輩にあの人と同じクラスでしかもお部屋が隣って人もいるし」
「その人に聞けばわかりやすいわね」
「ええ、それじゃあ」
「その人の協力も得て」
そしてというのだ。
「監督生さんをね」
「見ればいいわね」
「そうしていきましょう」
こう話してだった、マーガレットは監督生であるエリザベスを見ることによってそのクラブのことを知ろうと行動をはじめた。
それで彼女と同じクラスの先輩にお願いをしてその日常を見てもらうことにした、その結果面白いことがわかった。
「監督生さん夜になの」
「どうもね」
マーガレットはマリーに夜彼女の部屋に行って話した。
「ふと何処かに行くらしいの」
「そうなの」
「毎週月曜から金曜ね」
「週五日ね」
「土日はないらしいけれど」
それでもというのだ。
「十一時になるとね」
「うちの寮就寝十時だけれど」
ただし部屋で自習は出来る。
「それでもなのね」
「十一時になったらね」
「お部屋を出てなの」
「何処かに行かれるらしいわ」
「それじゃないかしら」
マリーは考える顔になって言った。
「そのね」
「秘密のクラブね」
「それに行ってるんじゃないかしら」
「その可能性高いわね」
マーガレットはマリーのその言葉を否定せずに答えた。
「やっぱり」
「そう思うのが普通よね」
「だったらね」
マーガレットはさらに言った。
「夜の十一時にね」
「こっそりよね」
「監督生さんのお部屋の近くに隠れて」
「あの人がお部屋を出たらね」
「後をつけて」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「確かめるのね」
「そうするわ」
こうマリーに答えた。
「ここはね」
「それじゃあ私もね」
ここでマリーも言ってきた。
「一緒に行っていい?」
「一緒に来てくれるの」
「ここまで来たら乗りかかった船だし」
マリーにこう返した。
「それに私もそのクラブに興味あるし」
「それでなのね」
「一緒にね」
「監督生さんの後をつけて」
「どんなクラブなのかね」
それをというのだ。
「確かめましょう」
「それじゃあね、ただね」
「ただ?」
「若し黒ミサとか怪しいことしていたら」
その時はとだ、マーガレットは真剣な顔で話した。
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