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彼女は軍師
第二章

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「十五日の分はね」
「仕入れを減らすか」
「お客さんは普段よりずっと少なくなるから」
「大雨と暴風で外出る人もそうそういないからな」
「このお店は繁華街の中にあるけれど」
「そんな日に遊びに出る人もいないな」
「会社帰りの人もそうそう来ないわ」
 台風が来る日に繁華街で遊ぶ人間が少ないことからも言うのだった。
「だからね」
「仕入れは減らしてか」
「そしてね」
「お金を守るか」
「そうしましょう」
「わかった、それじゃあな」
 龍造寺はともよの言葉に頷いてその通りにした、すると実際にだった。
 その日は台風で客は殆ど来なかった、それでだった。
 龍造寺は店の中でともよに言った。
「言う通りにしてよかったよ」
「ええ、天気予報も見てね」
「それでだよな」
「やっていくと」
 それでというのだ。
「こうした時もね」
「損しないんだな」
「アルバイトの子も皆休んでもらったけれど」
「こうした日に来てもな」
「お店の行き帰りだけで危ないから」
 だからだというのだ。
「あえてね」
「皆休んでもらったんだな」
「そうしたわ」
「今だとな」
 店内に客はいない、いつもは常に人がいる時に食事の時は殆どの席に客が座っている店だがそれでもだった。
「誰もいないしな」
「私達だけで充分だから」
「それでだな」
「休んでもらったの」
「その読みも凄いな」
 龍造寺は副店長であり彼女でもあるともよのその読みに感嘆し感謝もした、そしてプライベートでは同居しているが。
 この時もともよは的確に言ってそうしてだった。
 彼を助けた、この日の夕食は八宝菜だったが一緒に食べる彼に言った。
「最近あなた疲れた感じがするから」
「だからか」
「八宝菜の中に生姜と大蒜を入れたわ」
 こうしたものをというのだ。
「どちらも凄く身体にいいから」
「元気が出るな、どちらも」
「だから」
「入れてくれたんだな」
「食生活はね」
 何といってもとだ、ともよは龍造寺に言った。
「健康の基本ね」
「そうだね」
「だからこうしてね」
「気をつけてくれているんだ」
「いつもね」
「お陰で僕もいつも健康だよ」
「ええ、それとね」
「それと?」
「このことはいつも言っているわね」
 ともよはクールな口調で述べた。
「お風呂も」
「シャワーで済まさないで」
「湯舟にじっくりと浸かれば」
 そうすればというのだ。
「体臭がかなり落ちるわ」
「ただ洗うだけじゃなくて」
「そう、お湯に身体を浸せば」
 そうすればというのだ。
「汗をかいて身体の悪いものも出るし」
「あと身体の匂いも」
「お湯に取られるから」
「洗うことに加えてそうしたら」
「なおいいから」
 こう言うのだった。
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