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Fate/WizarDragonknight
”Last Engage”
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無差別に破壊(当然、後ろの響や未来、ラ・ムーには届かない)するそれに対し、ウィザードは魔法を使う。

『『『『ディフェンド プリーズ』』』』

 これまで幾度となく破られてきた防御の魔法。だが、四つの属性が合わさった防壁には、サイボーグのエンジェルのミサイルなど無に帰していた。

「何っ!?」
「面白い……」

 サイボーグに変わって、血まみれのエンジェルが前に出る。赤い剣を振るい、深紅の斬撃をウィザードたちへ飛ばした。
 だが、ウィザードたちは全く同じ動き……ウィザーソードガンの手を開き、指輪を読ませるという所作を行った。

『フレイム スラッシュストライク』
『ウォーター スラッシュストライク』
『ハリケーン スラッシュストライク』
『ランド スラッシュストライク』

 ウィザードもまた、同じ動きで斬撃を飛ばす。
 一人の斬撃と四人の斬撃。ほとんど威力を軽減することなく、エンジェルの攻撃は掻き消され、火、水、風、土の斬撃はエンジェルたちに命中した。
 地面を転がるエンジェルたちへ、ウィザード四人はトドメの攻撃を放つ。
 差し出した指に、最後の指輪を交わす(Last Engage)

『『『『チョーイイネ キックストライク サイコー』』』』

 四色の魔法陣が、四人の魔法使い(ウィザード)の足元に灯る。
 姿勢を低くし、これまた幾度となく行ってきたバク転。
 両足を天に突きあげ、そのまま蹴りの体勢に入る。

「「「「だああああああああああああ!」

 四色の、飛び蹴り。それが、それぞれの魔法陣を足元に出現させながら、四人のエンジェルへ命中する。

「ばかな……ありえない……!」

 その声は、どのエンジェルのものなのか分からない。
 爆炎を抜け、着地した時、すでに変身解除一人に戻った状態でハルトは告げた。

「たかが過去の亡霊に、俺たちが負けるわけがないんだ……」
「貴様の……分身どもにか……っ!」
「違う」

 ハルトは振り向く。そして、その視線を、エンジェルではなく。
 膝をつき、満身創痍のビーストへ向けた。

「俺と、そこにいるやかましい魔法使いのコンビにだ」
「皆まで言うなよ……こっ恥ずかしい」
「だから言った」

 その言葉を聞き届けたのか否か。四人のエンジェルは、爆発とともに消滅した。
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