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Fate/WizarDragonknight
二対一
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 バングレイは唾を吐き、リゲルを睨む。

「ビービ兵!」

 エンジェルが指を鳴らす。すると、ムーの地より、無数の黄緑の兵士が蠢きだす。

「行くぞ。コウスケ、リゲル!」
「ああ」
「ええ」
『『ドライバーオン』』

 二人の魔法使い(ハルトとコウスケ)は、腰にベルトを出現させる。
 そして、その傍ら、リゲルはどこからか、黒一色のカードを取り出していた。あたかも機械でできたような回路を持つそれは、現代技術の域を優に超えていた。
 そして。


「ムー大陸の戦いは……もう、終わりにしよう……」



「変身!」
「変〜身!」
「イグニッション!」

 ハルトは、ルビーの。コウスケは、金の。それぞれの象徴たる指輪をベルトに読ませ。
 リゲルは、カードを天に掲げる。すると、青い光が瞬き、銃、剣といった装備がリゲルの手に収まる。全身が青白い光に包まれ、武装が装着されていく。
 ウィザード、ビースト、リゲルの変身が終了。ウィザードがウィザーソードガンを構えると同時に、バングレイが告げた。

「さあ、狩りの時間だ」
「行け!」

 エンジェルの合図で、ビービ兵が動く。
 一斉に三人を取り囲む。彼らの攻撃を受け流しながら、ウィザードは静かに分析する。

「こいつら、俺たちを分断しようと……」
「皆まで言うな! おい、カワイ子ちゃん!」
「リゲルよ!」

 ビービ兵たちの群れの向こうから、リゲルの声が聞こえてくる。
 彼女の苦悶の声のパターンから、だんだん彼女が引き離されていることが判る。

「コウスケ、早く片付けよう!」
『ハリケーン プリーズ』
「それしかねえな!」
『ファルコ ゴー』

 ウィザードとビーストは、ともに風の魔法の指輪でその姿を変える。
 ウィザードはソードガンを逆手に持ち替え、エメラルドを読み込ませる。一方、ビーストもダイスサーベルにハヤブサの指輪を装填した。

『ハリケーン スラッシュストライク』
『3 ファルコ セイバーストライク』

 ウィザードが円状に斬り裂き、発生した緑の竜巻がビービ兵を巻き上げる。さらに、竜巻の中を泳ぐ三羽のハヤブサが、次々とビービ兵を引き裂いていく。風と風に斬り裂かれ、ビービ兵は次々に爆散していく。
 ビービ兵を一掃し、祭壇が晴れた。ウィザードとビーストは、リゲル___今、バングレイが丁度彼女へ攻め入っている___の助太刀に向かおうとした。
 だが。

「おっと。その前に、まずは私の相手をしてもらおうか」

 その前に立ちふさがる、黒い影。エンジェル。

「マスターの楽しみらしいのだからな。邪魔をしないでもらおうか」
「ふざけんな! そっちこそ、こっちのクリスマス開けの楽しみの邪魔しないでもらいてえ
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