二対一
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て現界する前でも、した後でも。戦った敵、一緒にいた仲間。そういうのが皆敵として現れる」
「……」
リゲルは口をへの字に曲げた。
「でもおかしくねえか?」
コウスケは腕を組む。
「確か、バングレイの奴三人くらい作ったんだよな? 二人は出かけてんのか? それに、響が一人、バングレイとエンジェルで二人だろ? 残りの生命反応って誰だ?」
「今そんなこと考えても仕方ないだろ……」
ハルトは頬をかいた。
「俺たちより先に到着した他の参加者が一番妥当だろうけどな。それにしても、弱ってるってのは気になるな」
ハルトは顎をしゃくる。
「もし参加者だったら、助けたいし」
「助けたい?」
リゲルはハルトを睨んだ。
「どうして? 聖杯戦争は、生き残るための戦いでしょう? 敵は少ない方がいいんじゃないの?」
「俺は、一人でも多くの人を救うために戦ってるから。それは、参加者でも誰でも変わらないよ」
「……理解できないわね」
リゲルは吐き捨てた。
「殺し合いの世界よ。そんな甘さで、生き残れるの?」
「……どうだろうね。俺が生き残ろうがどうが。そこまで関心は強くはないかな」
「……ハルト?」
その言葉にコウスケもまた険しい顔をした。
リゲルは「どういう意味?」と尋ねた。
「……別に、どうって意味もないよ」
ハルトはにっこりとした顔を作った。
「話はおしまい。早く行こうよ」
ハルトは無理矢理話を切り上げて上へ促す。
コウスケとリゲルは互いに顔を見合わせたが、やがて諦めたように階段を登っていった。
「バリ待ってたぜ。って、何だ、お前らか」
バングレイ。
この事態を引き起こしたマスターは、塔の最上部。その祭壇らしきところに腰を下ろしていた。
「バングレイ……!」
ハルトはその名前を呟く。それに伴い、リゲルが「あれがバングレイ」と確認した。
「おお? 何だ、新しい獲物じゃねえか。こいつはバリ嬉しいぜ。なあ? エンジェル」
「そうだな」
そう、バングレイに同意するのは、エンジェルのサーヴァント。黒いボディのところどころに白い天使の装飾をもつ彼は、ハルトたちを品定めする目つきで見ていた。
「では、ウィザードとビーストは私が相手をしようか?」
「それがいいかもな? おい、お前!」
バングレイは祭壇の最奥___巨大な像が鎮座するところの手前にいる少女、未来へ命令した。
「ベルセルク、バリ盗られるような真似はされんなよ?」
「当たり前でしょ?」
目に光がなくなった未来は、バングレイを睨み返した。
「響は私と一緒にいるから。これまでもこれからもずっと……」
「ケッ……」
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