第七百二十八話 トレジャーハンター
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第七百二十八話 トレジャーハンター
キューバのいた場所は昔は海賊の集まる場所でした。今ではサトウキビやバナナの栽培、それに何といっても観光で有名な国ですけれど昔は海賊がいて大暴れしていました。それで今もお宝を集めることは得意だったりします。
「速き冒険者つっても海がメインやけれどな」
「そういえば私達って海に強いメンバーばかりよね」
「そうね」
ルチアとレナータがそのことにふと気付きました。
「私達だって海でやってきたし」
「スペイン兄ちゃんだってそうだしね」
「それを考えたら同じなんやな」
キューバは煙草を楽しげにくるらせながら述べました。
「俺等ってな」
「それでキューバさんもやっぱり海のお宝集めるのは得意なのよね」
「やっぱり」
「その通りや。名付けてバッカニア」
もう早速海賊の服を着ています。
「素早く動いてそうして勝ち取っていくんや。こうやってな」
「あっ、もう集めてきたの」
「うわ、凄いわねこれって」
キューバが二人に見せてきたのは宝箱の中に満杯の金貨でした。これは確かに凄いです。
「皆で山分けでどうや?」
「何かプレシャスって凄くいいかも」
「そうよね。このチームって最高かも」
二人は笑顔で言います。ところがここでリーダーが来て言うのでした。
「ああ、それ俺が昔海の中に忘れたもんやわ」
「おいおい、しっかりしてくれんと頼むで」
キューバはそんなスペインの言葉を聞いて苦笑いでした。その横ではイタリアの妹二人が残念な顔です。プレシャスといってもそれがそっくりそのままメンバーのものになるわけではないみたいです。
第七百二十八話
2009・5・8
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