第六百十五話 またコーヒーを淹れるその六
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「実際にね」
「マフィア化したんだ」
「それで悪の限りを尽くして」
そうしてというのだ。
「主人公達にやっつけられたよ」
「そうした流れだったんだ」
「というかね」
ここでだ、ルシエンはこう言った。
「その自警団も自分達は正しいことをしている」
「そう思って」
「その瞬間に」
まさにその時にというのだ。
「変わったね、漫画の中で」
「その瞬間に」
「暴走はしていても」
それでもというのだ。
「正しいことをしているってね」
「うん、警察がそう思っても」
「法律があって」
「それのコントロールを受けるから」
警察は公権力である、その為完全に法律のコントロールを受けるのだ。逆に言うと法律がないと動けない。
「そう簡単にはね」
「マフィアにならないね」
「しかも教育もしっかりしているから」
警察はというのだ。
「尚更だよ」
「暴走しなくて」
「マフィアにもね」
「ならないね」
「けれど自警団は」
翻ってこの組織はというと。
「本当にね」
「法律のコントロールを受けないから」
「簡単にね」
まさにというのだ。
「マフィア化して」
「犯罪に走るわね」
アンネットも言った。
「それで」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「自警団はね」
「危ないのね」
「実際にそうなってきた歴史があるから」
「自警団がマフィアになった」
「自警団も密輸組織もね」
そうした組織もというのだ。
「マフィアの原型だよ」
「そうだったの」
「山賊を治安強化に警官に仕立てたら」
「元々悪者だし」
「マフィアにもなったし」
そうしたこともあったというのだ。
「マフィアのルーツは色々あるけれどね」
「シチリアのフランスへの抵抗組織なのは嘘だったのは知ってるさ」
フックが言ってきた。
「それは嘘だってな」
「連合じゃ有名だね」
「ああ、けれど自警団もか」
「その実はね」
「簡単にか」
「マフィア化するんだ」
菅はフックにも話した。
「だから要注意なんだ」
「辺境外縁部もそうだったしな」
「完全に自由な社会を求めて」
所謂無政府主義である、あらゆる権力や法律を否定して何者にも縛られない真の自由がある社会を創り上げようというのだ。
「それで連合を出たら」
「そうしたらな」
「もうそこはね」
「マフィアが支配する世界か」
「警察はないけれど」
「自警団があってか」
「だって法律がなくて」
そしてというのだ。
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