暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第82話:塔の下に舞う血飛沫
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見つからない極大厄災など、更なる混乱を招くだけです。不都合な真実を隠蔽する理由など、幾らでもあるのですよッ!」
最初こそその言葉に確かに驚いたが、言われてみれば納得できる話だった。欠片なら何とかなったが、月その物の落下などどうにかできるものではない。破壊など論外だし、地球を捨てて逃げると言う事も出来ない。どうしようもない災害をヘタに公表して混乱を招くよりは、黙っておいて混乱による被害を避けるのは当然の考えであった。
そこでクリスがある事に気付いた。
「まさか、この事実を知る連中ってのは、自分達だけ助かるような算段を始めている訳じゃ――!?」
「だとしたらどうします? あなた達なら?」
クリスの言葉に、ウェル博士が問い掛ける。
そこで透は異変に気付いた。クリスの足元に奇妙な亀裂が走っている。
「対する私の答えが……ネフィリムッ!」
ウェル博士の声に応えるように、地響きと共にクリスの足元が隆起した。その瞬間透がクリスを突き飛ばすように抱き着き、直後にクリスが立っていた場所からネフィリムが飛び出してきた。
「く、すまねぇ透」
危うく真下からのネフィリムの攻撃を受けるところだったクリスは、助けてくれた透に感謝した。
だが感謝するには少し早すぎた。2人が起き上がる前に、魔法の鎖が2人を拘束したのだ。
「な、しま――!?」
「フフフフフッ……」
2人を拘束したのはメデューサだった。ウェル博士の危機を前にしても姿を隠していたメデューサは、颯人達の意識がウェル博士の話に釘付けになっている間に接近していたのだ。
「クソッ!? 身動きが、取れねぇッ! 放しやがれッ!?」
「さて、どうしてやろうか……」
「雪音ッ! 北上ッ!」
2人の危機に、翼が2人を助けるべくメデューサに刀を振り下ろした。奏もそちらに向かおうとしたが、その前にはソーサラーが立ち塞がる。
残るは颯人と翼だが、2人はネフィリムの相手で手一杯だった。
以前より大きく成長したネフィリムは、全ての能力も上昇しパワーも増強されていた。
「人を束ね、組織を編み、国を建てて、命を守護するッ! ネフィリムはその為の力ッ!」
ネフィリムは口から涎を垂らしながら、響を集中的に狙って攻撃した。汚染土壌のエネルギーを吸収していたネフィリムは、その飢餓衝動に駆られるままに目前の極上の餌である聖遺物の欠片であるシンフォギアを喰らおうと響に襲い掛かる。
それを響と颯人は揃って相手取った。響が接近して拳をネフィリムに叩き込み、颯人が後ろからガンモードのウィザーソードガンで撃ち抜く。
2人の攻撃に、しかしネフィリムは堪えた様子を見せずそれどころか更に攻勢を激しくした。激しい飢餓衝動がネフィリムの攻撃性
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