第百九十九話 アミンの決断その十
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「絶対な」
「左様ですか、ですか」
「相手は大きいな」
「二億六千万の人口を擁する国です」
アミンは真剣な顔で言った。
「ですから」
「容易には勝てんな」
「今我が国は一億あるかどうです」
アミンは人口から話した。
「資源はあり農業は盛んで」
「商業も工業も結構なもんや」
「それなりの国力はありますが」
「インドネシアと戦うにはな」
「あまりにも劣勢です」
それが現実だというのだ。
「そのことは否定出来ません」
「そや」
リーもその通りだと答えた。
「それはな」
「はい、ですから」
「自分としてはやな」
「賛成出来ません」
アミンは酒、結構強い地酒を飲みつつ答えた。
「まずはタイやベトナムを攻めるべきでは」
「誰もがそう思うな」
「はい、まさに」
「そこや、私も考えたわ」
「先にタイ等とですね」
「オーソドックスにな、しかしオードソックスやとな」
リーは蒸し餃子を食べつつ話した。
「誰もが読むやろ」
「その様に動くと」
「そや、それでや」
「あえてですか」
「次はインドネシアや」
この国だというのだ。
「しかもあの国もタイやベトナムも今は動けん様にしてる」
「そういえばどの国も今はモンスターや賊の征伐に必死だとか」
アミンは飲む手を止めて言った。
「まさか」
「その情報を流したんや」
「そうでしたか」
「介入に戦の準備をさせん為にな」
「そこまでお考えですか」
「つまり攻めるならな」
リーはその目を光らせてアミンに話した。
「今や」
「インドネシアをそうするのは」
「そや、すぐに兵を集め」
そしてというのだ。
「切り札も切る」
「そのうえで戦われますか」
「そうする」
「そうですか、それでその切り札は」
アミンはリーのその光った目を見て問うた。
「一体」
「それを今から話すけどええな」
「是非」
こうリーに返した。
「お願いします」
「わかった、それは星のモン全員集めてな」
「そうしてからですか」
「話してええか」
「お願いします」
アミンは強い声で答えた、そしてここでだった。
食事が終わった、するとリーは自分の酒である桂花陳酒を飲んでからそのうえでアミンに対して話した。
「次はデザートや」
「食後の」
「南洋のフルーツの盛り合わせや」
「それはええですね」
「ドリアもある」
「それもですね」
「どないや」
そのドリアはとだ、リーはアミンに笑って問うた。
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