第四幕その二
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「こんなのだと」
「そうだよね」
「うん、僕もそう思うよ」
「僕もね」
二匹もお話しました、そしてかかしも言いました。
「人手に来てもらった方がいいね」
「そうだね」
樵はかかしの言葉に頷きました。
「本当にね」
「そうした方がいいね」
「さもないとね」
「本当に農園が回らないよ」
「二人だけだとね」
「将軍も忙しいわよね」
ドロシーがまた将軍に言いました。
「そうでしょ」
「ええ、実はね」
将軍も素直に答えました。
「赤ちゃんが産まれてから特にね」
「やっぱりそうなのね」
「この子達が何かと助けてくれるけれど」
お家の犬や猫達を見てドロシーに答えました、皆集まってそうして楽しく飲んで食べて過ごしています。
「確かに家事や収穫はね」
「そうでしょ」
「人手が足りないわ」
「しかも家がかなり広いですからね」
ご主人は少し苦笑いでお話しました。
「二人で住むには」
「いいログハウスだけれど」
それでもとです、アン王女も言いました。
「お屋敷位の大きさだから」
「はい、十人住んでも」
それでもというのです。
「充分な位です」
「そうよね、この広さは」
「はい」
実際にというのです。
「僕もそう思います」
「それだとね」
さらに言う王女でした。
「一緒に住んでもらった方がいいわ」
「誰かにですか」
「将軍かご主人の親戚の人達とね、それでね」
「お仕事を一緒にしてもらえばね」
「それがいいわね」
ドロシーは王女の言葉に賛成して頷きました。
「将軍とご主人の親戚の人達でそれが出来る人がいれば」
「そういえば」
ここでご主人が言いました。
「妻の妹夫婦に僕の従弟夫婦が町工場で働いていますが」
「それがなのね」
「はい、これからは農業をしたいと言っていまして」
それでというのです。
「彼等にです」
「来てもらうのね」
「後は僕と妻の両親に来てもらえば」
「その人達にもなのね」
「今は悠々自適の生活ですがまだまだ働けると言ってますし」
「なら丁度いいわね」
「彼等を誘います、妻の妹夫婦と僕の従弟夫婦にも子供達がいますがもう学校に行ける年齢なので」
ご主人はこのこともお話しました。
「ですから」
「それじゃあね」
「はい、人手はです」
それはというのです。
「充分になります」
「そうよね」
「それに近くに学校もありますし」
農園のというのです。
「ですから」
「じゃあね」
「はい、皆に来てもらって」
「これからはね」
「一緒に住んで」
そしてというのです。
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