第四幕その一
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第四幕 将軍への提案
晩ご飯はジンジャー将軍が作ってくれたものでした、レタスとキャベツの酢漬けそれにアスパラガスとラディッシュのサラダにコーンポタージュ、鯉のムニエルにチキングリルそしてデザートは農園で採れたものでパンもあります。飲みものはミルクにワインです。
そうしたものを出してです、将軍は皆に笑顔で言いました。
「では今からね」
「はい、食べていいですね」
「そうしていいですね」
「遠慮はしないでね」
皆ににこりと笑って返事をしました。
「だからね」
「はい、それじゃあ」
「頂きます」
「食べさせてもらいます」
皆も笑顔で応えてでした。
そうしていただきますをして食べはじめました、食べないかかしと樵も同席して皆が美味しいものを飲んで食べて嬉しくなっての笑顔を見て心の栄養としています。勿論トトや臆病ライオンそして将軍の家族の犬や猫達も一緒です。
その中でドロシーが将軍に言いました。
「ちょっといいかしら」
「どうしたの?」
「この農園かなり広いわね」
将軍にこのことからお話するのでした。
「そうね」
「ええ、それで色々な種類のお菓子や果物があるのよ」
「そうね、ただね」
ドロシーはお話の本題に入りました。
「その農園をご夫婦でやっているのね」
「それがどうかしたの?」
「忙しくない?」
こう言うのでした。
「お二人だけでやるには」
「そのことね」
将軍は少しバツの悪いお顔になって応えました。
「やっぱり気付いたのね」
「ええ、実際に歩いてね」
その農園の中をというのです。
「それでね」
「わかったのね」
「だってかなり広いから」
それでというのです。
「普通にそう思ったわ」
「その場所に行けばわかるわね」
「物事はね」
「お話を聞くよりもね」
「その目で見る方がね」
その方がというのです。
「わかるわ」
「百聞は一見にというし」
「私はその目で見る様にしているから」
ドロシーの行動方針の一つです。
「それで今回もね」
「わかったのね」
「ええ、ワンちゃん達が収穫するお菓子や果物を教えてくれても」
例えそうでもというのです。
「お二人だけで収穫して」
「しかもよ」
アン王女も言ってきました、皆お話しながらも元気に食べています。
「家事もあるでしょ」
「炊事に選択にお掃除に?」
「それで赤ちゃんのこともあるし」
育児もというのです。
「もうこれだとね」
「かなり大変だっていうのね」
「どう考えてもお二人じゃね」
将軍とご主人だけではというのです。
「無理があるわ」
「オズの国は過労とか体調を壊すことはないけれど」
トトも言います。
「忙しいことは事実
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