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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(5)~ヘルマン・フォン・リューネブルクの登場
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クは内心舌打ちをした。
 誰のことかはわかる、悪目立ちしているあの孺子だ。
「自分はより高貴な方であれば喜んで司令官の座をお譲りいたしますが」
 畜生、何のために苦労して子飼いの師団を確保したと思っているのだ!子飼いの部隊さえ確保すればむしろこのクソッタレの素人陸戦隊と統制の効かない諸侯軍の混ぜ物なぞ誰かに押し付けてしまえばどれほど楽か!

「そうはいかん、卿は我が艦隊の陸戦監ではないか!卿の上に傘を被せるのは望ましくない。副将に当てるのは卿と同じ准将であるが、貴殿よりも後任であり、年下であり、陸戦部隊の指揮官でもない、そして皇帝陛下の覚えもめでたい、何か問題が起きるかね?」
 これで問題が起きれば貴様の責任だ、と参謀長は言っているのだ。
 リューネブルクは頬を歪め、深々一礼した。ここで艦隊司令部から不興を買うわけにはいかない。
 頭を上げた時には参謀長らは既に背を向けていた。



 
 こうしてヴァンフリート基地攻略戦は本格に始動した。


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