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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(5)~ヘルマン・フォン・リューネブルクの登場
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いたのはあちら、か‥‥‥?」
分析官の一人がほっ、と汗を拭う。
「いや、当たりを引いたのは事実のようです、連中。全艦降下隊形をとっております」
こちらには気づいていない、とブリッジに安堵の溜息が響いた。
「‥‥‥ふむん」
気づいていないのか、何某かの罠か、それともまったく異なる目的があるのか――
ファンゴルンはジュゴッと野菜ジュースを吸い上げると指示を出す
「連中が作業している間にシャトルを飛ばすとしましょうか中継観測点の分遣隊にビュコック提督との連絡線を確保するように、時間はかかるでしょうが」
・
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グリンメルスハウゼン子爵の統率よろしき(?)をえた艦隊はヴァンフリート4=2に降下した。その目的はただ兵站拠点を作ること、それだけだ。
何もこのような会戦において兵站拠点が必要なのか?というとそうではない。
総司令部が題目としてグリンメルスハウゼンへ伝えた意図は”叛徒の拠点を制圧し、事後余勢をもって席巻する為の遠大な準備”である。
多少なりともまっとうな教育を受けている――少なくとも総司令部と正規軍の高級将校らは誰も信じていないが。
ミュッケンベルガー元帥らにすればこの難攻不落の僻地でそれなりの経験を積んで帰りたい、といったところであり、であるからには正規軍とグリンメルスハウゼンにまとわりつく貴族達、正規軍と半端に権威のある貴族という傍流の組み合わせを早々に面倒から遠ざけてそれなりの”リスクがなく、なおかつ後に続かない”功績を与えて穏便におかえり願いたい、というところであった。
「まぁそれはよかろうよ」
そう嘯くのはチャールズ・フォン・フランダン伯爵大佐、30手前の時点で予備役大佐となった青年である。
彼の家はイゼルローン要塞建造による貴族領の利権であった補給基地を常備軍の管轄とした事に対する反乱鎮圧に“自腹で”参戦した事で“節制帝”オトフリート5世から加増と部隊に皇帝の添え名である”節制帝”を冠するを受けた名門である。(裏では吝嗇帝と呼ばれていたことは公然の秘密であるがそれは別の話)
父の薫陶を受けた彼も何度かイゼルローン防衛圏の前衛基地で活躍し、若くして武勲と“前進伯”の異名を得た猛将である。
だからこそ父が亡くなったのと同時に”死なれたら困る”と予備役に編入されたのだが、党のフランダン伯爵大佐は自身率いる父の代から引き継いだ伯爵領装甲重火力旅団“節制帝の胡桃割”を率いてグリンメルスハウゼン子爵の艦隊の参加し、現在は選抜した快足部隊を選抜し、偵察にあたっていた。
「妙です、何かがいるような気がしますが、熱源探知にもなかなか引っ掛かりません」
古参の偵察中隊長が珍しく苛立たしげに主君に報告する。
旅団幕僚もその報告に眉を顰めた。
「無人
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