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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第6話:荒ぶるアクリョウ
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ディケイドとクウガは今現在相手をしているミスパイダーとレスパイダーをどうにかして、幽汽と対面している小狼の元へ向かおうとする。
小狼は体術の心得があるが、相手は怪人ではなく俺達と同じ仮面ライダー……生身の少年が敵う相手ではない。

だが、二体のミラーモンスターをはじめとしたミラーモンスターの出現により思った以上に阻害して近づけない。

「どうするんだ士!このままだと小狼が!」

「焦るな……何か打開策があるはずだ!」

二人がミラーモンスター達を相手にしながら近づこうとする一方、小狼は絶体絶命の状態に追い詰められていた。
目の前に迫りくる黒い仮面ライダー・幽汽が大剣を持って襲い掛かってくる。

『「死ねぇ!!」』


小狼はそれを左足で蹴り飛ばして、地面に無理やりぶつけると、大剣を踏み台にして大きくジャンプ。
大きくジャンプした小狼は仮面目掛けて右足による回し蹴りを繰り出した。
幽汽の顔面に直撃し、一瞬動きを止める……だが、繰り出した右足を空いた手で掴み、力を込める。

「なっ」

『「いってえじゃねえかこの野郎が!!」』

幽汽は小狼を掴んだまま大きくスイングしたのち、近くの柱へと投げ飛ばす。叩きつけられた小狼は、身体中に走る痛みのせいか身動きが取れずにいる。
そこへ幽汽は近づいていき、小狼の首を掴みあげる。

「とっととくたばれよ」

『あっはははは!やっちまえ尚樹ィ!!』

「ぐっ……」

掴みあげた小狼の首に力を込めていく幽汽。
このままではへし折る気なんだろう、そう思ったディケイドとクウガは被弾覚悟で向かおうとするが間に合いそうにない。
最悪の状況が望まれる中、幽汽は小狼の息の根を文字通り止めるために締め上げていく。
首を絞められていることにより息苦しくなった小狼は脳裏を過るのは……サクラの姿。


(……こんなところで死ぬのか……!……サクラを記憶を戻せないまま……!!)


小狼が死が目の前に迫る。このまま助からないのであろうか。


―――その時だった、幽汽の顔に弾丸が直撃したのは。


『「ぐあああああっ!?」』

「かはっ……!?」

「小狼!!」

幽汽に着弾した時に手放された小狼をクウガが近くに駆け寄り、彼を保護する。
ディケイドは何が起こったのかと驚愕していると、自分の近くにいたレスパイダーの頭部に弾丸が直撃し、破壊する光景を目撃する。
その後もミラーモンスターを追撃していく様子を見て、ディケイドはある推測を思いつく。

「誰かが狙撃しているのか……?しかもミラーモンスターを倒せるほどの装備で」

誰がなんのためにミラーモンスターを倒しているかは分からないが、何にしても幽汽が小狼から離れた今、チャンスと思い、
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