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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第6話:荒ぶるアクリョウ
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ードの銃身が分身し、数十発にも及ぶエネルギー弾を浴びせる『ディケイドブラスト』が発動。ソロスパイダーが気付いたときには遅し、すべてのエネルギー弾が当たり、地面へと叩き落される。
黒煙を上げるソロスパイダーを見て、幽汽は怒号を上げる。
『「チィ!!なにやってんだ!この木偶モンスター!!」』
「生憎だったな、俺達相手に不意打ちは効かん」
「偉そうに言っちゃって、お前……」
偉そうにしているディケイドの言葉に呆れるクウガ。
だが幽汽は二人に目もくれず、何を思ったのか倒れているソロスパイダーに近づくと、ゴーストイマジンの声でこう言った。
『お前、もういいよ』
―――幽汽は倒れているソロスパイダーの腹部に大剣を突き刺した。
辺り一帯に劈くようなソロスパイダーの悲鳴にも似た啼き声が響き渡る。
『ギシャアアッ!!!??』
「最後に一仕事しなよ」
「なっ、アイツ!?」
「自分の仲間を……!!」
幽汽の起こした凶行にディケイドとクウガは驚愕する。対して幽汽は突き刺さった大剣を捻り回し、ソロスパイダーの悲鳴を上げさせていく。
すると、周囲の鏡からつんざくような耳鳴り音が響き渡り、同時に鏡面が揺らぎ始める。
その様子を見て、小狼は冷静にその様子を伺う。
「……なんだ、これは……"何かが来る"?」
『「さぁ来い来い来い!ミラーモンスターども!!」』
幽汽の言葉と共に、ビルの窓ガラスから巨大な影が這い出てきた。
巨大な蜘蛛のような姿をした怪物と、ソロスパイダーによく似た外見の怪人が這い出てきた。
蜘蛛型の怪人……『ミスパイダー』と『レスパイダー』はディケイドとクウガに目をつけると、襲い掛かってきた。
「こいつら、野生のミラーモンスターか……!」
「くそ、これが狙いか!」
2人は応戦しながら今の状況を確かめる。すぐそばでは巨大な蜘蛛型の怪物……"ディスパイダー"は手当たり次第に暴れまわり、周囲の建物の一部を破壊していく。
ただでさえ被害が大きい中、二人の目に飛び込んできたのは、幽汽が小狼の目の前まで迫っていた光景だった。
ディケイドとクウガが二体の怪人を相手をしている今、自由の身になった幽汽は当初の目的である小狼へ迫りつつあった。
「くぅ……!」
『「さぁ、楽しい楽しい狩りの始まりだァ!!」』
楽しそうな声を上げながら幽汽は、大剣を小狼へ振りかざした。
小狼は苦渋の表情をしながら、幽汽へ応戦を始める。
―――――
同時刻、黒鋼とウワバミはぶつかり合っていた。
黒鋼の繰り出した蹴りをウワバミはステッキで受け止め、攻撃を防ぐ。力を込めて弾き飛ばすと、今度はウワバミが繰り出したステッキで払いのける。
「フンッ!」
「おっ
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