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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第5話:襲撃のアシオト
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る。
地面へ叩きつけられると光の輪が出現し、その瞬間爆発をしてその身を散っていった。
「まず一体、撃破だな」
「―――士さん!ユウスケさん!」
まず一体倒した事を確認したディケイド達の元へ小狼が駆けつける。
呼びかけられた声に気付き、2人は手を出してそれ以上来ることを制止する。2人のライダーはソロスパイダーの他にやってきた『次なる敵』へ気付いたのだった。
小狼がやってきたのをそのタイミングを見計らってか、黒服達の分けて出てくるものがいた。
―――鬼頭 尚樹とゴーストイマジンだ。
「ようやく出会えたなぁ、餓鬼」
「お前は……」
「お前は確か、あの時いた……」
「ディケイド……いずれお前の相手もしなくちゃならんが、今はその小僧をやるのが先だ。邪魔すんじゃねえぞ」
尚樹は小狼とディケイドを忌々しそうにそう言うと、懐から黒いパスを取り出す。
すると、尚樹の腰に『T』の文字にも『T字の線路』にも見えるバックルのついたベルト出現。
ゴーストイマジンに呼びかけた尚樹は、バックルの横についたスイッチを押すと周囲にくぐもったような音色が響き渡る。
「いくぞ、ゴースト」
『あっはっはっは』
「変身」
【Scull Form】
尚樹は黒いパス・ライダーパスをベルト・ユウキベルトのバックルに翳すと、周囲にフリーエネルギーのエフェクトが発生。
それらが尚樹の体に付着し、銀色のライダースーツのボディに変わると、ゴーストイマジンが彼の体に憑りつき、同時に出現した黒い装甲が装着。
最後に頭部に髑髏がついた海賊帽子を模した仮面が装着され、変身を遂げる。
腰にはマント、首元には線路のようなマフラーがとりつけられ、手にはゴーストイマジンが持っていた大剣が握られている。
まるで仮面ライダーのような姿を見て小狼は驚いた。
「……あれって、まさか……仮面ライダー……?」
「アイツも変身できたのか!?」
「……大体わかった、こういう世界ってことか」
黒服の一人が変身したライダーの姿にクウガは驚き、ディケイドは『この世界でのライダー』の全容を少しばかり理解した。
―――目の前にいる仮面ライダーは、『この世界の人々を脅かす存在』であると。
尚樹の変身した仮面ライダーは、ゴーストイマジンと重ねたような声で名乗り上げた。
『「―――自己紹介ついでに名乗っておくか」』
『「―――オレ達【ネオライダー】が一人、幽汽……仮面ライダー幽汽だ!」』
尚樹の変身した『仮面ライダー幽汽』は、大剣を振りかざしディケイド達へと襲い掛かっていった。
この世界……"ネオライダーの世界"での戦いは、まだ始まったばかりであった。
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