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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第5話:襲撃のアシオト
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たソロスパイダーが両腕の巨大な爪で襲い掛かる。

『シャアアァァァ!!』

「させるか!」

ディケイドへ爪が迫る寸前、地面を蹴って飛び上がったクウガが横からタックルを仕掛けてソロスパイダーを吹っ飛ばす。ディケイドはソードモードへと変えたライドブッカーでトータスロードを斬りかかっていく、対してトータスロードは両腕の装甲で防ぐと、一歩下がって距離を離した後に天使の輪のような発光体が出現。
すると、トータスロードの体はまるで水に入るかのように地面へ沈んでいく。完全に沈み切り、泳ぐように移動するその様子を見てディケイドは"その能力"を察して舌打ちを打つ。

「お得意の超常現象か……!」

『ギシャアアッ!!』

「ぐああああ!」

地面から飛び上がってきたトータスロードがディケイドへ突撃していく。
トータスロードが何度も突撃され、ディケイドのから火花が散り勢いのあまり地面へと転がり込む。
クウガは相手をしていたソロスパイダーを蹴り飛ばすと、ディケイドに駆け寄って助け起こす。

「士、大丈夫か!」

「なんとかな……ユウスケ、緑のクウガに変われ。何処からか襲ってくる相手なら有効だ」

「なるほど、わかった!超変身!」

ディケイドの助言を元にクウガは構えをとり、その姿を変えていく。

複眼と装甲は緑に変わり、その手には近くにあった拳銃を変化せたボウガン型武器・ペガサスボウガンが握られていた。
全てを察知する超感覚を宿す緑の戦士・クウガ・ペガサスフォーム。
早速周囲の状況を探り、その意識を地面の下へと集中していく。

様々な雑音の中、クウガは地面をかき分ける音……トータスロードの地面の中を潜る物音を聞き取る。
その位置は……ディケイドの後方から聞こえて来た。クウガがディケイド目掛けて叫ぶ。

『ギシャアア!!』

「―――後ろだ!」

襲い掛かっていくトータスロードの気配を既に察知していたクウガは、ペガサスボウガンの引き金を引く。
銃口から発射された空気の弾丸による一撃『ブラストペガサス』が直撃し、地面へと倒れこむ。
本来ならば急所に当たればグロンギですら一発にて仕留められる威力だが、分厚い甲羅によって守られていたのか致命傷にはならずにトータスロードはよろよろと立ち上がる。

しかし、攻撃を緩める隙も与えずディケイド次の一手が叩き込まれる。

「動くなよ、動くと痛いぞ!」

【FINAL-ATTACK-RIDE…DE-DE-DE-DECADE!】

『ギッ!?』

電子音声に気付いて見上げると、いくつものカードの形をしたエフェクトを突っ切ってゆくディケイドの姿があった。
ディケイドの必殺キック『ディメンションキック』が炸裂、トータスロードは十数メートルまで蹴り飛ばされ
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