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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第5話:襲撃のアシオト
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っぱらの噂だ」

昼食という束の間のひと時を過ごす士達五人。
だがそこへ、つんざくような悲鳴が響き渡った。同時に破壊される音が聞こえ、そこから人々が逃げる様子が伺える。
異変に気付いたユウスケは士の名前を呼ぶ。

「士!もしかしたら…」

「ああ、わかってる。いくぞ……」

士とユウスケは三人より一足先に現場へ向かっていく。
2人が辿り着くとそこには、怪人達を連れた黒服達の姿があった。足元には怪人達に襲われたと思われる警察官姿の犠牲者達の姿が転がっていた。
それを見た士とユウスケは表情を歪ませる。

「随分と暴れっぷりじゃねえか。お前ら」

「酷い……罪もない人達になんてことをするんだ!!」

怒りと悲しみに孕んだ声を上げて、黒服達を睨み付ける二人。
黒服達は何も答えず、代わりに彼らの傍から出てきたのは二体の怪人……ローマ兵を模した銀色の亀の怪人と、機械めいた外見を持つ緑色の蜘蛛の怪人。
亀の怪人……『トータスロード』と、蜘蛛の怪人……『ソロスパイダー』は二人に襲い掛かろうとする。

「アンノウンにミラーモンスターか」

「士!行くぞ!」

「当然だ!」

2人は襲い掛かってきた二体を何とかいなして距離をつめると、変身の準備を行う。
士はディケイドライバーを腰に装着、ライドブッカーから一枚のカードを取り出して構える。
ユウスケは拳法の構えを取ると、腰に霊石がはめ込まれた銀色のベルト"アークル"が出現する。
それぞれ、準備を終えた二人は揃えて掛け声を言い放った。

「「変身!」」

2人はそれぞれ変身し、士はいくつもの像が重なって、マゼンタの仮面の戦士・ディケイドの姿へと。
一方、ユウスケはその姿を赤い戦士の姿へと変えていく。金色の角に赤い瞳、漆黒の体に赤い装甲……超古代の戦士『仮面ライダークウガ・マイティフォーム』へ変わる。
二人の仮面ライダーが並び立ち、襲いかかる怪人たちへ向かっていった。


――――


一方、その頃。
士達の後を追いかけて向っている小狼・黒鋼・ファイは大きな陸橋に差し掛かっていた。
遠くの方では、士達の変身した仮面ライダー達が怪人達と戦っている姿が伺え、黒鋼がそれを見ながら呟く。

「あいつらは一足先に戦ってるようだな」

「急ぎましょう!」

小狼に言われ、一同は走る速度を上げて現場へ向かおうと駆けていく。
だがそこへ一つの人影が立ち塞がり、黒鋼へ飛び掛かってくる。

「チッ、テメェ何者だ!」

黒鋼は咄嗟の反応へ避けると、襲い掛かってきた相手の姿を確認する。
帽子を深く被った男性は口元をニヤリと歪ませると、黒鋼の顔目掛けて掌底を叩き込もうとする。
寸でのところで相手を突き飛ばす事によって避けた黒鋼は、帽子の男性をよく
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