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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第4話:新たなニチジョウ
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用する人物がいた。
しかも次元を超えて記憶の羽根をつけねらう輩も存在しており、幾度もその尖兵に差し向かれたこともある。
今回は心強い味方がいるとはいえ、奴らが出てこない保証はない。

そんな考えがよぎる小狼の頭を、士の手がポンと乗る。

「そう難しい顔をするな。小狼」

「え……?」

「例え誰がその羽根を狙おうが、俺が倒してやる。こう見えても悪名高い悪魔だからな、俺は」

「士さん……」

士の言葉に元気づけられた小狼は表情が明るくなる。
小狼達が集めた情報を告げ終わると、次は士とユウスケが集めた情報を三人に話す。

「どうやら、黒服達。多くの怪人達と繋がってる様子だな」

「怪人達と繋がってる?」

「そうなんだよ。ファンガイアにオルフェノク、イマジンにワーム、その他にも魔化魍やミラーモンスターまで従えてるんだ」

小狼の言葉に士とユウスケは集めた情報を続ける。
……黒服達は怪人達を連れ、時折人々を襲っているらしい。一般人は誰も刃向えず、奴らに怯えてされるがままだ。
一部には黒服達に対する反抗活動が行われていたが大半が粛清されたらしい。
何故怪人達を従えてやってるかは分からないが、
その話を聞いた小狼と黒鋼は眉を顰めて歯を食いしばっていた。

「そんな……悪い奴らを野放しにしているのか」

「ケッ、そいつら気に入らねえな。今度会ったら叩き斬ってやる」

「まったく、おかしな話だ。いつもならここで仮面ライダーが出てくるはずなんだが……」

士は呆れながら空を見上げる。
―――恐らくだが、この青空の下にて何処かにいるかもしれない、【この世界の仮面ライダー達】。
彼らは怪人達を好きにさせたまま一体何処で何をやっているのか……。

「おーい、士、いくぞ」

「置いていっちゃうよー」

「ああ、今行くぜ」

ユウスケとファイに呼ばれ、士は少し憂鬱な気分になりながら、皆と共にその場を後にした。



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