”エガオノキミへ”
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……」
すでに美森の顔は、涙でぐちゃぐちゃになっていた。大和撫子と呼ばれていた彼女は、もう面影のない、ただの女の子だった。
やがて、美森の姿は、粉々になっていく。水に溶ける塩のように、徐々に影が薄くなっていく。
「東郷さん。少しだけ。少しだけ、待ってて」
「友奈ちゃん……うん。待ってるから……もう二度と……置いて行かないで」
その言葉を最後に、美森の姿は消えていった。
方舟もともに消滅し、友奈は空中からムーの地表に着地。
立ち上がり、変身を解除。
嗅覚のなくなった鼻を擦り、静かに呟いた。
「うん。ずっと一緒だよ。約束する。だから……待っててね」
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